フリーメイソンの起源


『大預言』
2030年、人類未曾有の危機が来る

林 陽 (著)

 

第8章 フリーメイソンの計画
 
■ 謎に包まれたフリーメイソンの起源

各国首脳、大物政治家や財界のトップが所属していると言われる国際的秘密結社、フリーメイソン。19世紀半ば、結社の秘密を暴露した勇敢なキャプテン・モルガンが、メイソン数名に拉致殺害されて以来、殺人集団の汚名が拭えなくなった。だが、1984年に組織が「公開」されて以来、大金持ちの社交クラブのイメージができあがり、秘密性がなくなったかのようだ。

情報公開とインターネットの時代に合わせて、組織もホームページを立ち上げ、加盟する重要人物の名簿まで開示するようになった。もっとも、本当の秘密は闇の中に隠れている。秘密の最たるものは結社員さえ知らないと言われる。それが、組織の起源にまつわる謎なのだ。

今のフリーメイソンは1717年6月24日、ロンドンの石工の組合四つが大合同して、ロンドン・大ロッジを創設したのが始まりといわれるが、大合同以前の旧メイソンの起源は不明だ。実際、フリーメイソンの起源に関しては、メイソンの著者も一致していない。
 

メイソンは、地球創造以前から、他の惑星で行われていた。
 
(ジェームズ・オリバー)

 

古代メイソンは大きな謎に包まれている。それが数知れぬ仮説を作り出した。起源を人祖アダムにまで遡らせたり、地上パラダイスで天の父が結社を創設したとか、カインを殺害したラメク、マギの大指導者にしてマズダ教の開祖ゾロアスター、中国の儒教の開祖孔子、ギリシア人哲学者、数学者でピタゴラス派の開祖ピタゴラス等々に起源を求めるなど。
 
(A・J・トリアナ)

 

ハムの長男ニムロデが、バベルの塔建造に着手し、労働者たちにメイソンの技術を教えた。そこには、四万人をこえるメイソンがともにいた。ニムロデは彼らを愛し、よく育てた。
 
(A・E・ウェイト)

 

エルサレムがローマに滅ぼされたAD70年、ディアスポラ(ユダヤ人離散)が起きてから結社は創設された。結社は常に隠れて存在し続けた。聖地で勝利した十字軍騎士に受け継がれ、中世の石工の組合を、目的達成のために使った。
 
(M・T・ラジャス)

 
このメイソンの起源に関する積年の謎を、ついに明るみに出す文献がみつかった。

19世紀末、ブラジル大統領、ホセ・デ・モラエスの秘書をしていたアワド・カウリーという人物がいた。彼は、レバノン生まれの言語学者で、ロシア正教の信徒だった。フリーメイソン33階級にまでのぼりつめ、結社の起源を探ろうとしたが、果たせずにいた。

そんな中、大統領の紹介で、ロレンス・D・H・ロレンスという名の資産家と知り合う。ロレンスは、古代メイソンの結社員を先祖にもつ男で、最初の先祖から、代々家宝として世襲で継承されてきた巻物を所持していたのだ。

ロレンスは、キリスト教に改宗したロシア系ユダヤ人だった。三代前の先祖が、プロテスタントの女性と結婚したのを機に先祖から受け継いだ古代メイソンの思想に疑問をもった。その奥義書には、キリスト教徒撲滅のために2000年前に組織が結成されたと書かれていたからだ。  

しかも、1717年に創始されたとする近代フリーメイソンは、実は古代メイソンの秘密結社のその奥義書を下敷きにして結成され、階級、儀礼、シンボルに至るまで、基本的に同一だったことが判明したという。

その先祖は、メイソンの持つ恐るべき反キリスト的思想と隠れた計画を知って、ヘブライ語原典を数か国語に翻訳して出版しようとしたが、志半ばで死んだ。次の先祖もその志をはたすことなく死んだ。この先祖の遺志を継いだのがロレンスだったのだ。

ロレンスは、デ・モラエス大統領(カトリック)とカウリーの三人で秘密会議を開き、写本の検証を行い、カウリーにアラビヤ語とスペイン語への翻訳を依頼した。出版は第一次世界大戦で中断されたが、1917年に、ついに翻訳が出版された

私は、アメリカの友人から英訳書のコピーを入手して、日本語に翻訳し、『へロデの呪い・暴かれたユダヤ古写本』(中央アート出版社)として、上梓した。

この内容が真実であるとすれば、とんでもないことだ。フリーメイソンの「自由・平等・博愛」という標語の裏に、結社員も知らずにいる、まったく別の要素が存在していることになる。それは聖書の預言とも密接にリンクしてくる。その秘密に迫ろう。

(林 陽 大預言(2007.7刊) 第8章 フリーメイソンの計画 p164-168より)
 
 
 
 
■ キリストへの憎悪と結社の起源

『歴史』と名付けられるその古文書は、今から1960年前のエルサレムで、メイソンの母体組織が結成されたと記録する。

キリストの磔刑(たっけい)から約10年後の、AD43年6月24日のことだ。ときのユダヤ王へロデ・アグリッパ一世(Herod Agrippa I, 10 BC – 44 AD) の王宮を、宰相ヒラム・アビウデが訪問した。彼は、当時隆盛を極めて、ユダヤ人の大脅威となりつつあったキリスト教を撲滅する新組織結成を、王に進言したという。

ヘロデ王との対話で興味深いのは、ユダヤ人がキリスト教の急激な拡大の理由がわからず、それを魔術のせいにしている点だ。ヒラムはそれを「秘密の力」と呼んだ。

「秘密には秘密を持ってするしかない」と言い、キリスト教を超えるほどの秘密勢力を結成する以外、事態を沈静化する方法はないと結論付けたのだ。

ヘロデ・アグリッパは、ペツレヘムで幼児大量虐殺を敢行したあの有名なヘロデ大王(Herod the Great)の孫である。当時危機的状況にあったユダヤ教復興のためにどの王よりも尽力し、神殿の修復を完成させた。

だが、ユダヤ教保護のために、使徒たちを次々に逮捕殺害したとも書かれている (使徒言行録:12・1~3)。

ヒラムの提言に刺激された王は、翌日九人のユダヤ人エリートによる会議を開き、演説を行った。アグリッパはイエスを「詐欺師」と呼び、その教えに寝返るユダヤ人が増えていると激怒した。ヘロデ大王以来、先祖がイエスと弟子たちに向けて行ってきた戦いを雄弁に語り、ヒラムの提案を再現して、結社「秘密の力」の創設を訴える。

面白いのは、イエスの死と「蘇り」についての言及だ。アグリッパは、「イエスの墓が空になっているのが発見されたことが、ユダヤ勢力にとって決定的な打撃になった」と述べている。キリスト教徒への激しい憎悪はここに端を発したのだ。
 

彼(イエス)の一味は、宗教上の権威と世俗的権威のことで、われわれと論争した。われわれの宗教を攻撃し、われわれから王国を奪うためだ。われわれは、先祖から受け継いだユダヤ教以外、いかなる宗教も容認しない。メシアの時代はまだ来ていない
 
どれほど多くの男女、家族がユダヤ教を捨て、これら詐偽師イエスの徒党に従っていることか。どれほど祭司と権力者たちが彼らに脅しをかけて徒労に終わったことか。
 
われわれの組織は無敵の力を持つ。あの”秘密の力”と、イエスと弟子が打ちたてたものを、ことごとく粉砕する。欺瞞者たちを攻撃し、殺し、その一派を滅ぼすために獅子のように立ちあがる。欺瞞者の魔術を打ち消し、彼の一派を打破する甚大な力を組織から引き出す。
 
(The Dissipation of the Darkness, the Origin of Masonry, Lawrence G. S. Lawrence 邦訳:『ヘロデの呪い』)

 
こうして、狂気の沙汰とも言えるユダヤ国粋主義のもとで、キリスト教殲滅を中心眼目とする王立秘密結社「秘密の力」が創設されたのだ。それは兄弟団(ブラザーフッド)とも呼ばれた。

次の会合で定められたのは、会員を拘束する「死の誓約」だった。
 

私(何某の子、何某)は、組織「秘密の力」の加盟メンバーに受け入れられた今、メンバーを傷つけ、組織の命令に背くいかなることにおいても、兄弟を裏切らないこと、組織の活動家が命じるいかなることをも完遂し、その秘密を誰にも口外しないことを、神と聖書と名誉にかけて、ここに誓う。この誓いに背けば、喉が切り裂かれ、いかなる形の死もいとわないことを誓う
 
(同)

 
 キリスト教徒撲滅の「秘密」は、ユダヤ人入会者にははっきり告げた。だが、非ユダヤ人には内密にし階級を昇るにつれて徐々に思想を注ぎ込み、適切な時点で知らしめる。誓いに縛られ、漸進的洗脳を受けた組織員は、進んで目的を果たした。彼らがユダヤ教保護のための、神の導きであると信じ切っているのが面白い。

彼らは、さらに秘密を徹底させるために、組織の起源を大幅に遡らせ、王宮で発見された古代文書に従って新組織が発足したかのように偽装したという。

「発見された古文書」の伝説がどうしても必要だ。このためソロモンが神殿に使用していた古代のシンボルをわれわれの宮に配置し、ソロモンが神殿で使用した二本柱を建立する。われらのヒラム・アビウデを、神殿の造営に当たりソロモンが召集した偉大なシリアの建築士の名を取り、ヒラム・アビフ(Hiram.I)と命名する。この偽装の二点を、結社の一般綱領の中に特に明記せよ。

さらに、偽装を強化するため建築士ヒラムが宮を造営するときに用いた、定規、コンパス、コテ、天秤、槌等の施設用具を使え。どれもヒラムが使ったのと同じ木製でなければならない。なるべく古く思わせるため、日月星辰のシンボルを採用しなければならない。

結社のシンボルには、キリストに関係する象徴が多く採用されているが、実際には、それはイエスをペテン師として愚弄するためのものだったという。

メイソンのシンボルでよく見かける 「木槌」。裁判官が使用するものだが、古文書によれば、キリストを十字架に打ちつけるときに使った木槌だ。それを三度叩いて会議を開くというのは、キリストを殺したことを永遠に語り継ぐ意味がある。

メイソンの著者が必ず使う「三つの点」のシンボルは、磔刑に使われた三つの釘、三段梯子のシンボルは三位一体の蹂躙、33位階は33歳でキリストを殺した意味があるという。 

木槌は、彼の両手、両足を木に打ち付けるのに使われた道具である。皮肉をさらに強めるために、この木槌をもって毎回会議を開くとしよう。どの会議もこの木槌を続けざまに三度打ち鳴らすことをもって始める。こうして、イエスを礁刑に処したこと、この木槌をもって彼の両手、両足を釘付けし、死に至らしめたことを永遠に思い起こす。

三つの星は三つの釘を象徴している。それを三つの点に変えることもできるが、意味は同じだ。われわれのシンボルには、「神は父と子と聖霊であり、自分は子」という、あの男の冒涜的教えを嘲る三段梯子もある。

フリーメイソンの儀礼でもっとも重視されている第三位階の秘伝の起源について、資料は興味深い事実を明らかにしている。第三位階あるいはブルー位階は、俗に「マスター・ヒラムの位階」と呼ばれている。ソロモン神殿の建設者、ヒラム・アビフの死と復活を記念するといわれる儀礼だ。イニシエイト (秘伝者) は、殺される儀礼を通って、暗室に置かれた枢に横たわる。枢は明かりのともった神殿に運ばれ、大棟梁の掛け声とともに枢から出てくる。

メイソン系の本には、これはキリストの死と復活を象徴する劇で、イエス自身が兄弟団の大秘伝者、マスター・メイソンだったと書くものがあるが、何のことはない、ヒラム・アビウデの葬式を永遠に伝える儀式だったのだ。

古文書によればアビウデは、シリア宣教の旅に出たときに行方不明になり、三日後にもアカシアの木の根元で惨殺体で発見された。遺骸にはワシが三羽群がっていた。それを発見した結社員が、神殿にアカシヤの枝と遺骸を持ち帰り、葬式を行った。

彼の死を永遠に悼み、結社の復讐心を呼び起こすためにヒラム・アビウデの葬式を、神殿建設者ヒラム・アビフの死と復活のイニシエーションにすり替えたのだ。

私は、ヒラムの死と復活という儀礼には、彼らにとってのキリストを、いつの日か世界に送り出すという、メイソンの願いが込められているように思う。それは、アグリッパ自身「メシアの時代はまだ来ていない」とイエスを否定している言葉からも明らかだ。

ユダヤ人の悲願はメシア (ギリシア語訳はキリスト) の到来である。が、彼らにとって、キリスト教は最初から異端であった。それを根絶やしにして、ユダヤの王国を実現してくれるメシアを彼らは望んでいた。そこで結社の創設者ヒラムは、彼らにとってのメシア(キリスト)の原型と言えるのである。

使徒パウロは、「秘密の力」の動きを理解し、それが未来にどんな実を結ぶかを見通していたように思われる。
 

誰にも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現れなければ、主の日は来ないからです。
 
彼はすべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ,神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。彼がその定められたときに現れるようにと、今引きとめているものがあるのです。
 
「不法の秘密」はすでに働いています。 しかし、今は引き止めるものがあって、自分が取り除かれるときまで引き止めているのです。
 
(テサロニケの信徒への手紙:2・3~7)

 
この書簡はAD49年にパウロがテサロニケに伝道したあとで書かれたものだ。結社「秘密の力」の働きが真盛りだった頃である。神殿に座り己を神と宣言する「不法の子」、「滅びの子」。それを準備する極秘の働きは「不法の秘密」と呼ばれているが、これは結社、「秘密の力」のことではあるまいか。

キリストの替玉を世界に送り出す計画は、メイソンの母体「秘密の力」と共に始まったと思われるのである。 

(林 陽 大預言(2007.7刊) 第8章 フリ- メイソンの計画 p168-176より)
 


『ヘロデの呪い』
暴かれたユダヤ古写本

ローレンス・D.H.ローレンス,
アワド・カウリー (著);林 陽 (訳)

 
 
 
 
■ 近代メイソンとのつながり

古代メイソン「秘密の力」は、こうして、キリスト教撲滅を至上目標に掲げ、各地に支部神殿を創設しつつ、キリスト教徒との戦いを繰り広げた。

ローマ神殿は、ペテロとアンデレを殺した功績により、エルサレム神殿をしのぐ勢力をもったという。エルサレム陥落後、本部神殿はエルサレムから移動して指令を出し続け、7世紀にマホメットが現れると、イスラム教徒に攻撃の手を広げた。 

もう一人のペテン師が出現し、ますます面倒を起こしている。われわれの抵抗はただひとつ。前者の場合は傑刑だったが、この男には不用だ。毒殺する。

ローマ神殿が勢力を強めるにつれ、ヨーロッパ各地に神殿の輪が広がった。

8世紀に、ロシアに四つ、ガリアに四つ、ドイツに三つの神殿があった。各国の神殿は首都の中央神殿に従い、首都の神殿はエルサレム中央神殿に頼った。

やがて、12世紀にローマ神殿が首位の座を引き継ぐ。

法令により、ローマ神殿はすべての神殿を統括する権限をもった。その権威をもって秘密主義に徹し、「秘密の者」の会議を秘密の地下神殿だけで開くよう制限した。

要するに18世紀以前の古代メイソンは、ユダヤの最高議会、サンヒ(ヘ)ドリン(Sanhedrin)に端を発し、「神殿(引用注:テンプル)」の名で、ヨーロッパ各地で地下活動を続けていたということだ。

ローマの地下神殿に首位権が移った12世紀が、十字軍の全盛期で、神殿騎士団(テンプル騎士団)が大活躍していた時代だったことも注目すべきだろう。

彼らはエルサレム王国を建設して巨万の富を築き、その資本力をもってヨーロッパで銀行(引用注:=詐欺的高利貸し)経営を始めたが、最後には異端裁判にかけられ、指導者は火刑に処せられた

その残党は地下に潜伏して、のちの秘密結社バラ十字の母体になったと言われている。

十字軍は、メイソンがイスラエル復興のためにカトリックを利用して決起した運動だったのだろうか。それを裏づけるように、十字軍が失敗し、神殿騎士団が消滅した14世紀以後、結社の記録は途絶えている

『歴史』は写本の継承者らが、代々自筆で歴史を書き加えるという形式を採っている。18世紀まで、ほとんど記録がないのは、神殿派の地下活動が事実上途絶えたことを物語るものと思われる。

文書によれば、彼らは同族を殺し合う事件(神殿騎士団の棟梁、ジャック・ド・モレー[Jacques de Molay, 1292 – 1314]が殺された事件ではないかと思われる)を契機に、急速に勢力が衰えた
 


Jacques de Molay

 
だが、1717年に、古代メイソンの創設者の子孫が組織の復活を志したのだ。創設者、ヒラム・アビウデの子孫 アブラハム・アビウデと、モアブ・レビの子孫、ジョセフ・レビの二人だ。

彼らは、ロンドンに行き 近代メイソンの発起人として歴史に名を残す、ジョン・デザギュリエ(John Theophilus Desaguliers, 1683-1744)と、同僚のジョージ(近代メイソンの新憲章の起草者、ジョージ・アンダーソンと思われる)と会談を行い、組織復興の計画を提案。古代文書を基礎として、6月24日に新メイソンが誕生したという。その間の詳しい事情が記録されている。

果たして事実なのだろうか。事実とすれば、近代メイソンは、キリスト教撲滅を至上目標とする古代ユダヤの秘密結社が、形を変えたものに過ぎないということになる。

同じ疑問に遭遇したのが、最初に触れたロレンスの先祖、ヨナだ。ヨナは、プロテスタントの妻に感化されてキリスト教に改宗し、先祖の遺産の真偽を確認する作業に入った。自ら新メイソンに加入して、最高位の33階級まで昇りつめ、その間に経験したことを『歴史』に照らし合わせた。ブルー位階を取得したときにこう述べている。
 

われわれの先祖、へロデ・アグリッパ、ヒラム・アビウデ、その他の七人の仲間が考案した身振りや握手、用語が、今も新しいメイソンリーで使われていることが証明されたが、腹立たしい儀礼が多く追加されていた
 
首に縄をかけて後ろ歩きさせたり、胸に剣の刃を付き立て、噺笑うブラザーの前で縄を解き、人を欺く問いで質問攻めにするなど。
 
不可解に思ったのは、こんな儀式がすべて終了してから、誰もがみなこう言ったことだ。
 
「これを考案した者たちは、ずいぶんと頭が良かったに違いない。誰だろう?」
 
私はこの話を黙って聞いていたが、心の中では笑っていた
 
古代と現代のメイソンリーを比較するためも私は幾つかのロッジで、これらの儀礼を調べてみたが、形式は確かに違ってはいても、基本は同じであることがわかった。どれにも、悪知恵と虚偽と、皮肉と噸笑が覆い隠されていた。

 
フリーメイソンは総じて反宗教的であるという。
 

所属ロッジのメンバーのほとんどは、デザギュリエとアンダーソンと同派のプロテスタントだった。彼らはカトリックにいちばん敵意を持つ集団である。
 
私がこの事実を知ったのは、出席した会合で、ローマ教皇とその側近を攻撃する指針と指令が出たときだが、賛成と反対の二派に分かれた
 
また、彼らの間に、諸宗教に対する敵意が渦巻いているのを感じた。メンバーの大部分は反宗教的精神を露わにし、宗教と宗教者を嘲っていた。
 
一方、私を一員とする、抵抗を試みる少数派もいた

 
33階級の上には「未知の司令者」がいるという。
 

最高位階にのぼりつめ、「天国の門」に至った。そして、「自由の首長」の階級に仲間入りをしたが、最高指令がどこから発せられるのか分からなかった。ロッジ大棟梁さえ出所を知らなかった。各ロッジの大棟梁の誰もが秘密裡に来るこれらの指令に従っていた。
 
「われわれが自分たちの指令を遂行したように、最高指令を遂行し、これこれのことを実行に移せ」
 
「最高指令により、われわれは全力を傾け、これこれのことを行わなくてはならない。それにしたがって、何々を始めよう」
 
「命令により、その出所を知ることは禁じられている。あなた方はこれこれの額の資金を集めなくてはならない。それによって、結社の力と利益は拡大される」
 
指令はどれもこのようなものであった。自由という言葉の意味に悲しみを覚える。今使われている自由の意味を辞書から除き、「自由と言いつつ主人の命じるままに善悪を行う奴隷」という説明を入れるべきである。奴隷は主人を知っているが、われわれは誰から指令を受けているのか、誰に盲従しているのかも知らない

 
ヨナは、フリーメイソンについての調査結果を『歴史』に加筆した。それをまとめよう。
 

・ フリーメイソンは大きく二派に分かれる
 
・ キリスト教撲滅を今なお中心目標に掲げる古代メイソンのユダヤ系子孫。その最高幹部が棟梁以上の見えざる組織を構成している。
 
・ もう一つが、カトリックの攻撃を目標とする近代メイソンの子孫。こちらはプロテスタントの過激派から構成されている。
 
・ この二派が一致団結して王制を打倒し、共和政をたち上げたが、それは名前だけのものだった。
 
・ その邪悪さは、王政よりもはるかに忌まわしいものだった。抱える矛盾ははるかに大きかった。
 
・ 彼らは、人と国に恩恵を与える民主共和政を造らず、霊的、世俗的な二つの権威をおとしめ、価値と敬意と権利を一掃し、意図的に混乱と不正の上に立脚したからだ。

 
フリーメイソンの社会主義革命がもたらす「実」は荒廃であるという、ヨナの預言が的確に当たっているのは無気味だ。
 

新メイソンリーは、人間愛の敵の要求に応じ、腐敗の娘たちを増やせとの指令を実行に移し、社会主義を誕生させた。孫娘は、前の邪悪よりも、はるかに忌まわしいものとなるであろう。
 
私は、これらの生き物が成長し、悪魔的な伴侶を得て、邪悪と堕落と破壊に満ちた、別な生き物どもを生むと預言する。これらが増殖し、地球全土を汚しながらその種を撒き散らすことであろう。そこから、どれほど有害な結果が生じることか! 
 
これら生き物ひとつひとつが党派をつくり、それぞれの派が、母の利益に心を配りながら、至る所に邪悪と混乱をばら撒くであろう。
 
その結果文明は滅び、宗教は根こそぎにされ、教育は堕落の一途を辿ることであろう。

 
多くの研究者によって、世界の中枢を握っているのがフリーメイソンであることが証明されているが、メイソンの標語、「自由・平等・博愛」の意味を、考え直す必要があるかもしれない。(引用注:この点に関しては、ヘンリー・メイコウさん等が、イルミナティ銀行家たちの「隠れ蓑」であると、以前から指摘し続けているところです)

(林陽 大預言(2007.7刊) 第8章 フリ- メイソンの計画 p176-184より)
 
 
 
 
■ 予想される未来

世界は今、宗教テロリズムの危機に脅かされている。宗教を口実にテロを正当化する新手の戦争だ。テロといっても、アルカイダやパレスチナ・ゲリラだけを指しているのではない。

「テロ」(「」は引用者)に乗じて他国を大規模に破壊し、国連傀儡政権に変貌させるアメリカは、もっと恐ろしいテロ国家だ

この世の善悪の観念は相対的である。一方に善と映るものが他方には悪と映る。アメリカにとっては、他を蹴散らして市場を独占するグローバリズムが善であり、それにたてつく者は悪である。

イスラム教にとっては、宗教の聖地に土足で上がり、物質主義の種を撒き散らすばかりか、貧しい国を最先端の兵器で荒らすアメリカこそ悪魔の権化である。それに対抗して革命を企てる行為は、
欧米からテロといわれようが善である。

イスラエルは別な善悪の価値基準をもっている。彼らにとってはアブラハムの子、イサクの子ヤコブ(イスラエル)の子孫が善なるパレスチナの継承者。先住パレスチナ人の権利は初めから存在しない。抵抗運動が起きればテロと決めつけ、制裁の名のもとにどんなに残虐な行為をしても構わない。(引用注: 誰がヤコブの子孫か微妙なんですがね)

宗教と、矛盾し合う善悪の観念が、常に戦争の道具に利用されてきたが、知られていないことが一つある。

宗教そのものを滅ぼすために、故意に宗教戦争の形に世界情勢をもっていくという戦略だ。

戦争をする際に、何ら宗教心のない政治家らが、保守信仰を装って宗教色を故意に前面に出しテロや戦争を正当化する。その真意を見抜けない民衆は、十字軍に熱狂するか、戦争の原因を宗教に押しつけるかだ。

かつて、イエスは、「羊の皮をかぶった狼に注意しろ、彼らは羊のなりをしていても内側は食欲な狼である」 と警鐘を鳴らした。

キリスト教を滅ぼす目的を遂げるために、キリスト教徒になり済ます者たちを指した言葉だが、現状に即せば、イスラム教を滅ぼす目的でイスラム教徒になりすます者、ユダヤ教を滅ぼす目的でユダヤ教徒になりすます者もいるという結論に至る。
 

 
彼らは裏で手を繋いでいる。目的は、既成宗教を滅ぼし、世界を思想統一するためだ。

世界最高首脳の多くがフリーメイソンである。国や宗教、民族、言語の別をなくして世界を統一し、統一後の世界を分割統治する計画もある。

その利益にあずかるトップエリートは、表面的には対立しているように見えても、裏では目的を統一しているのである。

『歴史』は世界情勢を理解するための重要な鍵を与える。

鍵は2000年前に始まったエルサレム神殿建設にともなう原初シオニズム運動の興隆と、18世紀以後に開始した近代シオニズム運動の復興の陰に潜む、見えざる最高秘密会議にある。

最高会議の目標は今も昔も同じだ。ユダヤあるいはイスラエルを媒介として世界統一を図るというものだ。
 
 
 
 
■ 世界統一への動きは結社の復活と共に始まった。

最初のシオニズムはキリストの出現によって危機にさらされたユダヤ教指導部から起こった。そこから極秘結社「秘密の力」が誕生した。

今のシオニズムは、結社が存続の危機にたたされた18世紀初頭、「秘密の力」の創設者の子孫とプロテスタントの結合に始まった。

世界史の流れと今後の世界の動きは、この二点を無視して語れない。

2000年前の世界が再現されようとしている。極秘結社の復興とともに、ユダヤ人の国家がイスラエル共和国として復興した。同時に2000年前にあった古代ローマ帝国も、ヨーロッパ合衆国(EU)として復活しようとしている。

偶然なのだろうか。そうではあるまい。聖書には、世の終わりにそのとおりのことが起きると預言されているのだ。

(林陽 大預言(2007.7刊) 第8章 フリーメイソンの計画 p184-187より)
 


2012 ロンドンオリンピック
メインスタジアムのフリーメイソンシンボル


アメリカ国璽

 
 

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