五日市憲法草案

第四篇 行政権

第一章 行政権

第157条
 国帝は、行政官を総督す。
第158条
 行政官は、太政大臣各省長官を以て成る。
第159条
 行政官は、合して内閣を成し、以て政務を議し、分れて諸省長官と為り、以て当該の事務を理す。
第160条
 諸般の布告は、太政大臣の名を署し、当該の諸省長官之に副署す。
第161条
 太政大臣は、大蔵卿を兼任す可し。
第162条
 太政大臣は、国帝に奏し、内務以下諸省の長官を任免するの権あり。
第163条
 諸省長官の序、左(下)の如し。

大蔵卿 内務卿 外務卿 司法卿
陸軍卿 海軍卿 工部卿 宮内卿
開拓卿 教部卿 文部卿 農商務卿
第164条
 行政官は、国帝の欽命を奉して、政務を執行するものとす。
第165条
 行政官は、執行する所の政務に関し議院に対して其責に任するものとす。若し其政務に就き議院の信を失する時は、其職を辞す可し。
第166条
 行政官は、諸般の法律を草し議院に提出するを得。
第167条
 行政官は、両議院の議員を兼任するを得。
第168条
 行政官は、毎歳国費に関する議案を草し、之を議院の議に付す可し。
第169条
 行政官は、毎歳国費決算書を製し、之を議院に報告す可し。

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