「格差」 (終)

無限回廊 「日本赤軍と東アジア反日武装戦線」 – より

(前略)

 5月25日、東アジア反日武装戦線が、東京の立川警察署北口交番など9ヶ所の交番を爆破。同日、逮捕された大道寺将司は企業連続爆破の理由について次のように供述した。

「日本は明治維新以来、常に海外にいろいろな資源や材料の供給を求め、その結果として台湾、朝鮮、中国、インドシナなどに対し、軍事侵略を行ないこれを植民地化して、その利益によって日本の社会構造を築いてきました。そして、戦後は表面的には形は違いますが、企業が海外に進出して安い労働力を求めると共に、海外の国に公害をたれ流していわゆる企業による侵略を行ない、企業侵略による搾取によって日本の社会構造を形成してきたとするのが、私の基本的認識です。

一方、既成左翼は革命を日本の労働者階級による闘いとしてとらえていますが、私は日本の労働者階級は先程述べた植民地化や、企業による侵略に組み込まれた、いわゆる帝国主義労働者であり、これによっては真の革命は望み得ないものであり、私は企業侵略により搾取されているいわゆる植民地の労働者の闘争によってのみ、真の革命が可能であると考えております。

そして、先程も述べたように、日本の社会構造の基礎を形作っているのが、いわゆる植民地に進出している企業である以上、革命のための第一歩は何よりも海外企業侵略を行なっている大企業に対してダメージを与え、企業侵略を阻止することであると考えております。

しかしながら、この企業侵略の阻止は、これまで行なわれてきた各種の大衆活動とか議会における活動によって達成することは不可能です。なぜなら、これら大衆活動も議会における活動も、先程述べたような形で形成されてきた社会構造の中でいう限界の中で行なわなければならないからです。

私は企業侵略を阻止するためには、企業侵略によって搾取されている国々の労働者の立場に立ち、物理的な力によって企業にダメージを与える必要があると考えました。これが、海外進出企業に対し爆弾を設置して爆破させた根本的な理由であります」

(後略)
 

【 三菱重工ビル爆破事件 】

 1974年(昭和49年)8月30日午後0時45分、東アジア反日武装戦線<狼>グループの大道寺将司、片岡利明、大道寺あや子、佐々木規夫(会社員)らによる、最初の大規模な爆弾事件が発生する。

 このときの爆弾は天皇暗殺攻撃=虹作戦用に作ったペール爆弾であった。東京都千代田区丸の内にある三菱重工本社ビルに仕掛けられた2つの爆弾が大音響とともに爆発し、死者8人(即死5人、病院に運ばれたあと死亡3人)、重軽傷者376人を数える大惨事を引き起こした。

 東アジア反日武装戦線<狼>グループは、巻き添えによる人的被害を回避するため、爆破時刻の8分前に、三菱重工ビル管理室に予告電話をかけた。

「これから大事なことを伝えるからよく聞いてほしい。我々は東アジア反日武装戦線<狼>である。三菱重工と三菱電機の間の道路上に爆弾を2個仕掛けた。すぐに爆発するので、道路上の人、および道路に面したビル内の人を至急避難させなさい。繰り返す。爆弾はすぐに爆発するので、道路上の人、および道路に面したビル内の人を至急避難させなさい。断っておくが、これは絶対にいたずら電話ではない

 しかし、いたずら電話だと思ったのか、相手の男は途中で電話を切ってしまい、かけ直した時にも、また途中で切ってしまった

 しかたなく、受付に電話し、交換手が最後まで通告を聞いたのは、爆発4分前であった。午後0時45分、三菱重工ビル玄関前で2個の爆弾が炸裂。避難措置はとられなかった

 事件直後に、「三菱は、旧植民地時代から現在に至るまで、一貫して日帝中枢として機能し、商売の仮面の陰で死肉をくらう日帝の大黒柱である」とする犯行声明が発せられた。

 この事件がきっかけとなり、「犯罪被害者等給付金制度」が1980年(昭和55年)5月に公布し、1981年(昭和56年)にスタートした。これは、人の生命または身体を害する犯罪行為により、不慮の死を遂げた者の遺族や、重い障害を受けた者に対し、国が一時金を支給する制度。通り魔や爆弾魔のように犯人が分からなかったり、犯人は逮捕されても資力がなく、被害者やその遺族へ補償できない場合を考慮したもので、この請求は都道府県の公安委員会あてに行う

 さらに、「犯罪被害者給付金支給法」が改正され、2001年(平成13年)4月1日制定、7月1日施行された。遺族給付金の支給額は、改正後1573~320万円(改正前1079~220万円)に、傷害給付金(傷害等級1~4級)の支給額は、改正後1849.2~331万円(改正前1273~230万円)に引き上げられた。また、改正前には設けられていなかった傷害給付金(傷害等級5~14級)が新たに設定され、14級で69~18万円とした。

 
 大きな船を動かすには各機関を担う水夫(システム)が必要なワケで、いくら乗った船(日本)が気に入らなくても大海原に出てしまった以上、船が沈没したら困るでしょ?

 現状の日本社会が万人にとって良い(公平)とは思えませんが、日本はもとより世界中に散在する諸問題の解決は…

「新しい水夫」

…の出現を辛抱強く待つしかないのかも知れませんw。

 アト何年?何十年?何百年?待たなければならないのかは分かりませんが、それまでに老朽化した船が沈まないことを祈ることぐらいしか、年老いた水夫となったワタシには為す術がないワケで、偉そうなコトを言っておきながら…

申し訳ないw!

 以上…。
 
 話は替わりますが、私の記憶だと「三菱重工ビル爆破事件」とほぼ同時期に「人間の証明」というドラマが放送されていて、エンディングで流れていた「さわがしい楽園」という曲がずwっと頭の中に残っているワケです。おそらく当時の時代の雰囲気と歌詞の内容が渾然一体となり、ワタシの記憶の中に「原風景」=トラウマとして刻み込まれた(爆破事件直後のニュース映像は血まみれ人がいっぱいで怖かったですw)のではないかと?

 で、つい最近「さわがしい楽園」の全歌詞をネットからダウンロードして改めて読み直してみると、今の自分に向かって言われているような気が…。
 

街を去った人よ もう帰って来るな
今はすでに此処も 眠る場所じゃないよ
ぎらつく陽の下で 陽炎のビル揺れる
眼をとじてしまえば 生き残れる街さ

誰が何処へ行こうとも 構わないけれど
私はいる このさわがしい楽園に

街を去った人よ もう何も望まないで
故郷みたいにここに 戻ることは出来ない
何処か遠い国で 安らぎだけを掴む
それが出来るならば ほかはいいじゃないの

誰が何をしようとも 構わないけれど
私はいる このさわがしい楽園に

誰が何処へ行こうとも 構わないけれど
私はいる このさわがしい楽園に

「さわがしい楽園」 by りりぃ (1978年)

 
 ワタシにとってはここ、サイゴンが「さわがしい楽園」なのか?でも安らぎなんて掴めていませんw。