死して屍拾う者有り

 
 つい最近、知人がまだ若くして亡くなりました。ほんの一時期でしたが仕事をお手伝いした事もあり、最近は全く音信不通の状態でしたが、共通の知人から折に触れて近況を聞くたびに…
 
 
「あw、相変わらずだなw」
 
 
…と思う反面、「じゃあ自分はどうなんだろう?」
 
 
「自分は何をしにベトナムに来たんだっけ?」
 
 
 思い出すのは簡単ですが、毎日の生活に忙殺され大幅にズレている現在に戸惑うと同時に、これからはもう一人じゃないワケで…
 
 
「身の振り方をシッカリ考えなきゃイカwン。」
 
 
…などと、シミジミ思う今日この頃。
 
 亡くなった知人にはベトナム人の内縁の妻がいて、彼女が取り仕切って通夜、葬儀が行われました。知人から連絡を受け通夜の式場に行ってみると、やはり古くからの知り合いから花輪が届けられていて、ベトナム式の作法を教えてもらい焼香をすませてから遺影に手を合わせていたら、不覚にも泣けてきました。
 
 アクの強い人でしたが、人と人は一期一会。いい人であれ悪い人であれ、人生は出会った人との思い出が積み重ねられ、その思い出で人生がより味わい深いものになるのかも?
 
 彼の死に際してそんな風に思いました。
 
 もう一人、日本に帰ると必ず墓参りをりする所があります。以前の仕事の年下の同僚の墓で、彼は若くして交通事故である朝突然帰らぬ人となってしまいました。当時ベトナムに出張を繰り返していた私に…
 
 
「今度ボクもベトナムに連れて行って下さいよw♪」
 
 
…とよく言っていました。
 
 
「次は一緒に行こwな。」

 
 しかし約束を果たす前に、彼はもっと遠いところに行ってしまったのです。
 
 今でも思い出すのが、満開の桜の花吹雪の舞う中を彼を乗せた車が火葬場に向かう時の、淡いピンク色と漆黒の車の鮮やかなコントラストです。
 
 
生と死。
 
 
 世界は目まぐるしく変化している…。
 
 
サイン。
 
 

広告