天文学と宗教

 このたびの「東日本大地震」にて被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を、心からお祈り申し上げます。


 
 今回は目先を変えて「天文学と宗教」の関係について。ちなみに現在ワタシたちが使用している「暦」は…

365.25日=公転周期
365日=1年
365+(0.25 x 4)日=閏年

…ですが、古代エジプトの暦では1ヶ月は30日で1年は12ヶ月。そこに5日分を追加して365日(1年)としていました。何でも?本来はラー神(太陽神)が定めた360日が1年だったのに、トト神(月の神&知恵の神)が5日分を追加し、1年が365日になったとのコト。

 で、「余分な日」を創造した経緯ですが…
 

「ヘリオポリスでの創世神話」 – より

両性具有のラー神は、先ずシュウ(男神)テフネト(女神)を創造し、二神は結ばれてゲブ(兄)ヌト(妹)が生まれます。そしてゲブとヌトも結ばれ、ヌトは身籠るのですが、父神シュウはふたりを大地(ゲブ)天(ヌト)に分けてしまいます。
 

 
 さらにラー神は、ゲブとヌトがイチャイチャしてたが故に天地創造が遅れたことを責め、1年360日のどの日にも子供を産んではならんとヌトに禁じますが、それ哀れんだ?トト神は時を支配する月と賭け将棋をして勝ち、「時の支配権」を手に入れると余分な5日を創造します。

 そしてその5日の間にラー神が「災いの元」になると危惧した子どもたち…オシリスハロエリス(大ホルス)セトイシスネフティス…の5柱の神を、ヌトは出産することができたのです。

 
 古代エジプト人の想像力には感服しますが、エジプト文明に先立つシュメール文明で既に天文学的な知識は蓄積されていて、その知識がエジプト文明に伝わったと見られています。
 

謎のシュメール文明

…何よりも不可解なのは、シュメール人が、使っていた暦だ。それは、月の満ち欠けで、年月をはかる太陰暦と呼べるもので、世界最古の暦と言えるものだった。彼らの用いた暦は、驚異的とも言える恐ろしく正確な暦で、日食、月食のタイミングを始め、様々な惑星の事細かな動きまで詳細に予想出来たのである。さらに、信じられないことには、2万5920年かかって地球の地軸が円を描くという歳差運動の周期すら知っていた!

 メソポタミアの地に登場して、たかだか2千年ほどで、どうして、そのようなデータがわかったのだろうか?

 このように、シュメール文明は、その後の世界文明のあり方に大きな影響をおよぼすことになった。今日、我々が何気なく使っている1日が24時間で1時間が60分、1分が60秒という法則も、60進法を基本となすシュメールの高度な数学にあやかっているのである。1ダースが12個や1フィートが12インチといった単位もそうだし、星座占いに出て来る黄道12宮も、ギリシア神話に登場する12柱の神々の話も、そのルーツを探るとすべてシュメール文明に行き着くのである。つまり、現代の生活は、メイド・イン・シュメールで成り立っていると言っても過言ではない。…

 
 スゴイですねw!ワタシたちのライフサイクルは紀元前3800年頃から変わってない…というか?完成されていたという話。

 それはさて措き、何で「天文学と宗教」の関係について書く気になったかというと、達人さんのトコロで「ユダの福音書」…いわゆる「外典」と呼ばれる福音書に関するリンクを辿ったらオモシロイ記事に行き当たったからで、それによると「ユダの福音書」に書かれた創世期には、下記のように霊界から人間界までが階層づけられているとのコト。
 

ユダの福音書Ⅳ ~ ユダの裏切りの理由

第1階層 【アダマス】 – [不滅のセツの世代]
第2階層 【アイオーン】 x (12) – 12の輝く者
第3階層 【天】 x (6) – 72の輝く者
第4階層 【大空】 x (5) – 360の輝く者 ⇒ 人間の世代

 
 で、この階層は古代エジプト神話と重複するんですよねw。第4階層の「人間の世代」における5つの大空とは、先のオシリスハロエリスセトイシスネフティスの5柱の神に対応するのではないかと?

 第3階層は1年を半分に分けた夏至から冬至(もしくは春分から秋分)までの6ヶ月に相当し、第2階層は1年12ヶ月に相当。そして第1階層は根源的な「時間の流れ」を意味し、第3階層より上は「聖なる世代」とされて「人間の世代」とは切り離されたようです。

 つまり「宗教」のルーツは、「天体観測」により自然および環境の変化が一定の規則性(サイクル)に基づいているのを知り、その理由を「神」という存在に求めたことにはじまるのではないか?そして「観測データ」の解釈の違いから様々な宗教や学問が派生したのではないか?というコト。

 ちなみにシュメール文明に見られる「五芒星」のマークは「UB(ウブ)」と呼ばれたそうで、「5」という数からオシリス、ハロエリス、セト、イシス、ネフティスの5柱の神が創造され、中世のカバラ(ユダヤ密教)にも受け継がれたのではないかと?

 シュメール文明における「五芒星」の意味は、下向き五芒星が「角・小さな空間・穴」を意味するそうなので上向きの五芒星はその逆を意味するというコト?そもそも…

「5」は何を表しているのか?

…というとグノーシスの教義では「五芒星」は人間を表すそうです。「頭+四肢」=「五芒星」なのだと。これは…

人間の本体は「肉体という監獄」に閉じ込められた霊である

…というグノーシスの教義、そして中世の魔術陰陽道における「封印」に通じる考えです。

 シュメール神話に見られる「神は粘土から人間を創った」という部分は、人形(五芒星)に魂を封印したのが人間というコトでカバラの秘儀とも合致します。
 

秘法カバラ ~ 宇宙の謎と人間の知恵 2 「樹」
 

図説1 ペンタグラム

 
…もう一つユダヤ、キリスト教系の象徴的、護符として五芒星(図1参照)がある。これは古代ユダヤの王、ソロモンの紋章でありペンタグラムとも呼ばれる。セフィロトの樹が大宇宙の「宇宙図」だとすると、このペンタグラムは人体の四肢と頭部人間の五感五大元素(四大元素である地、水、風、火に宇宙の気である霊的エネルギー、エーテルを加えたもの。)を表わしている。ペンタグラムは魔術的に表現した人間の形、つまり小宇宙なのである。…

 
 「5」という数字(象徴)がひとり歩きをはじめて古代エジプトの5柱の神になったり、さらに時代が下ると『ユダの福音書』で「人間の世代」の5つの大空になり、その他の宗教にしてもそれを租借したうえで「看板」を掲げている=差別化を図っているのではないか?という話。

 世の中に蔓延する「カルト」の類も多かれ少なかれ天文学と関係があるように思えるし、諸々の宗教の教義にしてもそのほとんどが辿り着く先は同じで、自然界の規則性に気づいた頭のイイ連中が自分たちの都合のイイように解釈しているだけかも知れませんw。

グノーシス…愚脳死す?
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

 天文学と宗教(キリスト教)の関係について解説した動画がありました。ただし、敬虔なクリスチャンにはショックが大きいかもw。
 
ツァイトガイスト(時代の精神) – Youtube
 
 

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