「新時代」は既に始まっている

 先日、他人事ながらアラブの将来について少しばかり述べました。曰く…
 
石油消費量が減退した場合、産油国の経済はどうなるのか?
 
…というものでしたが、イランを例に出し、石油だけに頼らない産業基盤を考えておいた方がイイんじゃないの?と。

 で、そういう方向に向かった場合、石油利権によって西側と結び付き権力を維持している王族の地位は、必然的に低下するだろうと。

 そういう方向に向かうか否かは、あくまでもアラブ人自身が決めることであり、もしそうなった場合日本としては、アラブの人々からの要請に惜しみなく応えることで、イスラム文化圏における日本の信頼を築くことになり、ひいては今回のアルジェリアのテロのような事態の予防にも一役買うだろうという話。

 そうした「来るべき未来」の「予兆」かどうかはアレですが、V.O.R.(ロシアの声)の記事を転載しますw。
 

クウェート住民 謀反の「ツイート」で10年の刑 3日間で2人目
5.02.2013, 19:04
 


Photo: Flickr.com/eldh/cc-by

 
 クウェートの裁判所はオランス・アル=ラシェディに対して10年の刑を言い渡した。これはサバフ=アス=サバフ国王に対する侮辱罪と国体転覆を呼びかけたため。アル=ジャリーダ紙が伝えた。

 捜査で明らかになったところによれば、ツイッターおよびユーチューブのなかで被告は、国と国王を侮辱するメッセージを掲載した。国王に対しては憲法のなかで「神聖不可侵」とされている。この判決で確定となり、上訴は認められない。

 2日前、他のクウェート人であるムハメド・エイド・アル=アジミが、ツイッターでの国王侮辱で5年の刑を言い渡されている。国王侮辱罪での最高刑は5年。

 このようなツイッター関連の事件は、昨年新しく採択され、ソーシャルネットワークの規制を目的とする法律を背景としている。

NEWSru.com

 
国名:クウェート国 (State of Kuwait)
外務省HPより
 
 ニュースにあるように、クウェートは国王が支配する独裁国家とも言え、特筆すべきは国民の94%が公務員もしくは国営企業勤務で働き、実質「ベーシック・インカム」を受給しているに等しいというコト。

 以前、民放の「サウジアラビア」を紹介する番組で、形ばかりの仕事をして就業時間が過ぎると、自慢の車で砂漠に出かけ遊び惚けている若者の姿を目にしましたが、ソレもコレも石油のおかげ。

 王族は王族で「オイルマネー」を元手に欧米の金融市場で「マネーゲーム」を繰り返し、石油に代わる経済基盤を築こうという姿勢は見られませんでした。

 石油に代わる産業が興れば王族の権威は低下しかねないので、ま、当然と言えば当然なワケですが、「お金」=「ベーシックインカム」によって国民を「愚民化」しているようにも受け取れます。

 しかし「リスクマネジメント」を考えた場合、このまま変わることなく「石油消費」が伸び続けると想定するか?それともいずれ石油に代わるエネルギー源が開発されると想定するか?

 前者の場合、最悪の事態=石油消費が減退し、「ベーシックインカム」が維持できなくなるようであれば、国は崩壊するでしょうなw。その前に王族は資産を海外に移し、一足お先にトンズラーするのでしょうがw。

 悲惨なのは残された国民で、これといった産業が無い…すなわち「生産手段」を持たないワケですから、生き延びるために残された道は…

奪い合う

…の一択になります。

 そうなるとイスラム教各派の対立に火が点き、シーア派VSスンニ派とか、穏健派VS急進派とか、同じイスラム教徒同士での紛争が激化する可能性は否めません。

 そうならない、そうしないためにも、石油以外の産業基盤の開発が急務であるようにワタシには思えるワケですが、ニュースに書かれているように…

王族批判で懲役10年

…といった独裁政権下では、「憂国の志士」が立ち上がるのも難しいでしょうなw。

 日本にしても他人事で済まされなくなるかも知れません。ご存知のように自民党憲法改正案によると、日本は再び…

天皇を元首として戴く

…としており、その先には当然の如く…

皇室侮辱罪

…も控えているんじゃないの?アラブの独裁国家と同じになろうとしてるワケ?自民党は?!

 もっとも?イカサマ選挙によって権力を手中にした連中が何をホザこうが、その前に「政権の正当性を証明しろ!」の一言に尽きます。

アラブのことは、アラブで決める。

 それしかないワケですよ。「汎アラブ主義」は世俗的な考え方なのかも知れません、イスラム教徒の立場から見れば。しかし、イスラム教内部での宗派対立も同時に存在するワケで、それを解消する「汎イスラム主義」なるものは可能なのか?

 ワタシはイスラム教についての知識どころか、無宗教の立場にある人間なワケですから何も言う資格はありませんが、「第26回イスラーム団結会議」におけるイランのアフマディネジャド大統領の…
 

「すべてのムスリムが団結したと仮定しよう。ムスリムは何をしたいのか。キリスト教徒に対抗するブロックを作りたいのか。あるいは世界帝国を建設したいのか。果たして、預言者は世界に帝国を建設するために来たのだろうか。まずわれわれが追い求めるべきは、この世にタウヒード(神の唯一性、神のもとでの統一)を確立することである」

 
…という声明に、イスラム世界の平和を願う次第です。はい。

 話を戻すと、クウェートでの王族および首長に対する批判の現われは、世界的な人権意識の目覚めによるものと考えられます。そしてそれは3.11以降の日本がそうであるように、「人権団体」などによる啓蒙とは無関係に…

自然発生的にはじまった

…というコト。
 

クウェート議会選始まる…政府派の圧勝必至

 【クウェート市=酒井圭吾】ペルシャ湾岸の産油国クウェートで1日、国民議会選(一院制、定数50)の投票が始まった。

 反政府勢力がボイコットを決める中、政府派の圧勝は必至だが、2月の選挙で約60%だった投票率が下がるのも確実だ。投票前日のデモで、若者の集団がタブー視されてきた首長批判を叫ぶなど、選挙後も混乱は続きそうだ。

 クウェート市郊外アンダロス地区の投票所前には1日、銀行員アルジェタリさん(27)ら男性4人が「ボイコット」と書かれた看板を持って立っていた。「一人でも多く、投票をやめてもらう」とアルジェタリさんは話した。その周囲を警備の警察が監視する。

 クウェート人の平均年収は、日本円にして約1500万円。医療費も教育費もかからない。アルジェタリさんの年収も1000万円超。民間企業に勤めているというだけで、オイルマネーで潤う政府から毎月約17万円の補助金も入る。金銭的には不満がないはずの生活の中、反政府運動に参加した理由は、サバハ首長一族が占有する政治制度への疑問だ。アルジェタリさんは「金じゃない。民主主義のためだ」という。

(2012年12月1日23時52分 読売新聞)

 
 ワタシの目には、世界は既に…

「新時代」

…に移行したように映り、そのひとつの現れが…

旧時代の権威の崩壊

…であり、「知識人」といわれる人たちの如何わしさが、東日本大震災と福島第一原発事故後に露になって、今やそれは教育現場にまで見られるようになりました。そしてクウェートの場合だと、王族の権威が崩壊しつつあるのではないかと?

 それもこれも、多くの人が目覚めつつあるからで、それが世界規模で起っているワケですw。

 旧権力はそうした「流れ」を無理やり押しとどめようとするでしょうが、「意識の変化」という、いわば「人類の進化」という不可逆の流れを押しとどめることは無理でしょう。

 そしてこの「流れ」のポイントは、クウェートでの反政府運動に見られるように…

「お金のためじゃない」

…という点にあり、物質的な満足よりも精神的な満足を求めるコトにあるワケです。

 精神的なムーブメント(潮流)であるからこそ、世界中で同時多発性=「シンクロニシティー」が観察され、また国境、民族、さらには宗教をも超えて…

普遍的な人間

…として連帯することが可能であり、世界を分断した「旧時代」に幕を下ろす時が近づきつつあるワケですw。

 恐れることはありません。「新時代」は既に始まっており、昨年の12月25日こそが「新時代」=「新世界」の元日であり、したがって今年は「新時代元年」になるワケですが、「旧時代」のゾンビーズはまだ足掻き続けていて、今年はゾンビーズの巻き返しにより大荒れの一年になるやも知れませんw。

 しかし「時代の変わり目」に生きていることを自覚できれば、これから起こる事態にも冷静に対処できるでしょうし、誰もが「時代の目撃者」になれる稀有な時代に生きている偶然に、感謝してもイイくらいですw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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