日本刀の形について

 シリア絡みの話ではありますが、内戦を離れて歴史的な話をしたいと思います。

 で、先日引用した「欧米から見た日本」のなかで、ロシア海軍の軍人ゴロウニンは次のように述べています。
 

ゴロヴニン 『日本幽囚記』より

…鋼製品はどうかといふと、日本の大小刀は、おそらくダマスク製を除いて、世界中のあらゆる同種の製品を凌駕してゐる。…

 
 「ダマスク」とはシリアのダマスカスのことであり、日本刀をも凌ぐ刀剣は下のような外観です。
 


ダマスカス鋼 – Wikipedia

 
 日本刀の写真と見比べると、日本人であれば「本能的」にふたつの間の「類似性」を感じ取るハズ。
 


日本刀 – Wikipedia

 
 ウィキペディアによると、「日本刀」と呼ばれる反りを持った刀が見られるようになるのは平安時代末期で、それ以前は両刃の直刀が主流でした。
 


聖徳太子図

 
 平安時代末期をAD1100年頃とすると、平氏が勢力を伸ばし始めた時期=武士の世の始まりと符合します。八切止夫氏によると…

「武士(ブシ)」とは「不信(ブシン)」が転化したもの

…だそうで、日本刀の始まりは従来の両刃の刀の片側を潰したことにあり、その心は…

朝廷および貴族が「武士」を信用していなかったから

…とのコト。
 

「日本古代史入門」 – 八切止夫

…なにしろ唐語のブシン(不信)つまり信用できぬ輩とし、召し使われ、それが武力をもってついに公家を押さえつけ、公家対地下といったのが実力で逆転。下克上の時代と呼ばれたのが文治革命であったり、戦国時代以降となると、かつては非人とか八部とよばれた蜂須賀小六も阿波の大名となる。…

 
 で、ワタシはこの説には同意できません。「武士」が朝廷から信頼されていたかどうかはアレとして、日本刀の「反り」を説明するには論拠に欠けるのではないかと?

 ここは素直?に、朝廷および貴族は「両刃直刀」を奉じる氏族であり、それに仕える武士は「片刃湾刀」を奉じる氏族であったと考えたほうがスッキリしますw。

 そうなると「片刃湾刀」を奉じる氏族が何時、何処から渡来したのか?という話になるワケですが、以前にも触れたように、戦国時代に合戦にて「名乗り」を上げて戦うのは「アラブ流の作法」であり、かつ、平氏が腰にぶら下げていた刀は「湾刀」で、しかも「ペルシャ系」であったという仮説に着目すると…

中東から渡来した氏族が武士の基盤を築いた

…というコトも考えられます。

 いきなりこんなことを言い出して…

頭だいじょうぶなの?

…と思われそうですが、先に示したダマスカス鋼製の刃物と日本刀を見比べると、ワタシの中の「本能」=DNAがシリアと日本の繋がりを連想させるワケですw。
 

 
 時系列からしても日本刀の登場と武士の世の始まりはほぼ同時期であり、支配階級(氏族)の入れ替わりがあったのではないかと?

 しかし武士の世になったとて、旧来からの土着氏族が自動的に武士階級(平家)に服従するとも思えず、朝廷の威光を利用することによって日本の統一(支配)を図るほうがより現実的であり、そしてそれが現代まで続く…

日本社会の二重性

…を決定付けたのかも知れませんw。

 話は逸れますが、ワタシ個人としては「二重構造」というものにそれ程否定的ではありません。視点を変えれば「相互監視」=「二重チェック」のシステムであり、左右に大きく触れる振り子を「中道」に引き戻す働きがあるからです。いわば日本人が歴史上の経験から学んだ「知恵」なのかも知れませんw。

 再度「欧米から見た日本」より引用すると…
 

オールコック 『大君の都』より

…どの役職も二重になっている。各人がお互いに見張り役であり、見張り合っている。全行政機構が複数制であるばかりでなく、完全に是認されたマキャヴェリズムの原則にもとづいて、人を牽制し、また反対に牽制されるという制度のもっとも入念な体制が、当地ではこまかな点についても精密かつ完全に発達している。…

 
…というコトで、物事の決定において「迅速性」には欠けるシステムですが、「正確性」を期すには適したシステムだと思うワケです。

 しかし近年それを嫌う日本人が増えたのか、「ねじれ国会」などとマスコミは揶揄し、「二重チェックシステム」を批判していますw。

 元エンジニアとしての個人的見解ですが、何事にも「フェイル・セーフ」の考え方は大切であり、福島第一原発の事故は…

フェイル・セーフ意識の欠如

…の結果と言え、「ボタンを掛け違えてしまった」が故に被害の拡大を今日まで止められず、地球環境を汚染し続け世界に顔向けできないという、情けない状況に陥ってしまっているワケです。

 話を戻すと、結論としては…

シリアと日本は古い因縁で繋がっている

…というコトで、少なくともワタシのDNAはそれを感じ取り、DNAの故郷であるシリア(中東)へのアメリカ、イギリス、フランスの独善的な軍事介入に…

憤懣やるかたない!

…という話w。

シリアに平和を!アラブに平和を!
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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