カネの流れを追え!

 「軍需産業」なんてのがあるくらいで、軍備には「お金」が掛かるワケですよね?ミサイル、オスプレー、小火器、人件費…等々。

 で、誰がその「お金」を出すの?となると、国民の税金から賄われるワケです。

 一生懸命働いて、「公共の福祉」のためにマジメに納税して、その結果?一機ン百億円というオスプレーを購入したり、一発ン億円のミサイルの購入に充てられるワケですから…

なんだかなw?

 賞味期限切れのミサイルを演習で浪費するだけならまだしも、戦争ともなれば「人の命」も消えてしまうワケで、それを考えると「税金」を収めることが「罪深い」ことのようにすら思えてきますw。

 話は代わって、シリア軍事介入に対してのアメリカ国内の世論調査の結果は、賛成25% – 反対46%、だということです。
 

シリア紛争に自国が関わることに抵抗感 米世論調査
ANN News (08/28 09:49)

シリアの内戦で化学兵器が使用された疑いからアメリカやイギリスなどがシリア政府軍への武力行使を検討していますが、アメリカの世論調査では半数近くが反対していることが分かりました。

ロイター通信などが19日から23日にアメリカ国民1448人を対象にオンラインで行った世論調査によりますと、アサド政権が市民に化学兵器を使用していた場合、アメリカが介入することに反対と答えた人は46%に上りました。介入に賛成した人は25%でした。

また、オバマ政権が先月、反政府勢力に武器の供与を決定したことについても、賛成27%に対して反対47%となり、シリアの紛争にアメリカが関わることへの抵抗感がうかがえます。

ワシントン・ポスト紙は「短期間の限定的なものであっても、攻撃が実施された場合は、オバマ政権のこれまでの政策が疑問視され、アメリカ国内のリベラル層から大きな怒りを買うだろう」と指摘しています。

また、イラク戦争のような泥沼化が繰り返される懸念もあり、ある国連関係者からは「シリア政府軍が国連の査察チームが調査している時に化学兵器を使ったというアメリカの説明には違和感がある」と話しています。

ニューヨーク株式市場のダウ工業平均は27日、シリアへの攻撃をリスクととらえる動きから170ドル値下がりしました。ニューヨークの原油先物相場は109ドル台と大幅に上昇し、1年半ぶりの水準で取引を終えました。

 
 で、別なニュースを読んで、「アレ?」と。
 

米軍史上、最も不人気な戦争が始まる?
NewsWeek 2013年8月27日(火)16時32分

(前略)

 だが、アメリカ国民の反応は冷ややかだ。ロイターと世論調査会社Ipsosが行った調査によれば、シリア介入に賛成する国民は9%で、反対は60%にも上った。世論の反対は強く、この数字が劇的に変わりでもしなければ米軍は、かつてないほど国民の支持が得られない戦争に突入することになる。

(後略)

 
 「NewsWeekJapan」の記事では、軍事介入賛成が9%なのに対して、「ANN(朝日)」のニュースでは賛成が25%て…

3倍近くも違うって、DYKT?

 しかも、ソースは同じ「ロイター」なワケだし、ニュースの日付を見ても一日違いということは、同じ調査結果を叩き台にして別な内容を報道している…ということですか?

 実は「世論調査」にはよくある手法で、「YES / NO」だけの選択肢ではなく、「どちらかちいえば」といった…

グレーゾーン

…の回答を自己流に解釈することで、同じ調査結果から内容の異なる結論を導き出し、都合のイイように世論を誘導する手法です。

 その点で言えば、「NWJ」の記事はアメリカの軍事介入に対して否定的な観方をしているのに対して、ANN(朝日)の報道は、アメリカの軍事介入に対して「甘い」というか?軍事介入を後押しするかのような報道になっています。

 「世論調査」とかを鵜呑みにするのは「危険」であり、特に日本人の場合?「空気を読む」という風潮が若者にもあり、世論調査に基づく多数派の意見とやらに同調し易いワケです。

 話が逸れましたが、「戦争」と「お金」の話を続けると…

お金が無ければ戦争はできない

…ということで、お金を出す輩がいるから戦争が無くならないワケです。

 そこで前々から気になっているのは、アメリカやイギリスが…

シリアに軍事介入するメリットは何か?

…という点で、「石油利権」という観点からすると、シリアはたいした石油産出国じゃないですよね?ま、隠された巨大油田が有るというのならアレですが…。

 「人的資源」という観点にしても、軍事介入は人的資源の損失を招くのだから逆効果でしょ?

 「人道的問題」が云々…とう話であれば、軍事介入以前に徹底的に話し合うのがスジなワケで…

内戦の犠牲者を増やさないためにも、軍事介入は避けられない!

…と主張する有識者とやらは、同じ理屈が「ヒロシマ」「ナガサキ」でも使われたことを思い出して欲しいものです。

 アメリカやイギリスにとって、シリアへの軍事介入に何のメリットがあるのか釈然としないワケですが、欧米の金融危機をその理由として仮定しても、非常に効率の悪い投資回収方法に思え、スグ目の前に逼迫しているであろう欧米諸国の財政破綻に…

間に合わないんじゃないの?

 そこでニュースのタイムラインを再検証し、過去から現在までの中東主要国の立ち居を整理していたところ、《櫻井ジャーナル》さんの記事を目にしたワケです。
 

シリア攻撃を先送りした米国政権はイスラエルのネタニヤフ首相とサウジアラビアのビン・スルタン総合情報庁長官に電話して弁明、米国議会を引き込んでやり直し
《櫻井ジャーナル》 2013.09.02

 現在、アメリカのバラク・オバマ政権にシリアを攻撃するよう仕向けているのは、イスラエルとサウジアラビアである可能性が高い。両国の圧力を受け、一度はシリア攻撃を決断したアメリカ政府だが、攻撃を先送りする事態になってしまった。

 シリアを攻撃するように要求しているイスラエルとサウジアラビアの心中は穏やかでないはず。9月1日にジョン・ケリー国務長官がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に電話、サウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官から電話で意見を聞いたのも、そうしたことを配慮してのことだろう。1日にはオバマ大統領自身がネタニヤフ首相に電話したとも伝えられている。

 両国に対し、ケリーやオバマが実際のところ何を話したのかは不明だが、シリア攻撃を宣言してしまったアメリカ政府は国際的に孤立していることは確か。日本のマスコミはアメリカの攻撃計画を正当化する「報道」を続けているが、日本国民の多くは反対しているのではないだろうか。

(後略)

 
 ニュースのタイムラインを追うと、イスラエルは「ゴラン高原」の領有を巡りシリアと対峙していて、したがって、イスラエルが欧米にシリアへの軍事介入を要請する動機は十分に考えられます。

 で、イスラエルに欧米の軍事介入を支援する財政的余裕はあるのか?というと、とてもそうは思えず、そこでサウジアラビア…もしくはアラビア半島の「王族連合国」が協力しているのか?と。

 王族連合は、同じアラブ民族であっても王制を廃したシリア、イラク、イエメンを、自分たちの既得権益を脅かす存在として警戒し、「石油利権」を求めて魑魅魍魎が群がる構図が第一次世界大戦以降ズっと続いています。

 エジプトナセルによって王制が廃され、かつてのイエメンの王族を追放した仇敵であり、現在暫定政権に対して進んで援助を申し出ていますが、その「本心」は別なところにあるのかも知れませんw。
 


「アラブの春」が起きた国々

 
 サラフィーと呼ばれるイスラム過激派をサウジアラビア支援し、国内では政教分離をしつつもイスラム原理主義者たちには…

騒ぐなら他所でやれ!

…と資金を提供しているのが「イスラム過激派」の正体であり、CIAに利用価値を見出され…

世界中に「テロ」をバラ撒くことで、アメリカの「軍産複合体」が潤う

…という構図。
 
サウジアラビアが抱える問題
2013年1月25日
 
 シリアの話に戻ると、今回の軍事介入は欧米とってのメリットが少ないように思えるのですが、もしスポンサーがいて…

「カネはいくらでも払うから、シリアのアサド政権を転覆してくれ」

…となると一気に「話が繋がる」ワケで、なんせ欧米は、金融危機をどう乗り切ろうかと「青息吐息」なワケですからw。

 再度整理すると、イスラエルとしては「ゴラン高原」を手に入れるのにシリア(アサド政権)を潰したいワケで、パレスチナとの和平交渉も、シリアが内戦状態でゴタゴタしている間に、シリア抜きで「ゴラン高原」の問題を決着させたいという狙いがあるのかも知れません。そのうえアサド政権が倒され、欧米傀儡の政権が樹立されれば安心です。

 サウジアラビア…というか、「王族連合」は自分たちの既得権益を守ることを考え、脅威を感じている「シリア」、「イラク」、「リビア」、「エジプト」、「イエメン」の国内を不安定化させて影響力を削ぎたいワケで、「イラク」、「リビア」はもう逝っちゃいましたが、「アラブの春」の出火点であった「チュニジア」では、現在その反動が現れているようです。
 

チュニジア、野党が現政権の即時退陣を求め、デモ
V.O.R. 1.09.2013, 18:10
 

 
 チュニスでは数千人の反体制派が通りに出、イスラム主義者のアンナハダ(復興)党率いる現政権の即時退陣を求めた。

 デモ隊は手をつないで「生きた鎖」をつくり、議事堂から政府の建物までの3キロに立ち尽くした。

 チュニスでは今週一週間政権与党と反体制派との間で交渉が行われてきたが、何の結果ももたらさず、1日の集会は抵抗運動のクライマックスとなった。

 抵抗運動は反体制派の数党による「救済民族戦線」が組織した。

 
 チュニジア情勢は、エジプトでの反イスラム原理主義(ムスリム同胞団)の機運が飛び火したものかも知れませんw。

 で、何故?「王族連合」がエジプト暫定政府に資金援助するのか?という疑問も生じますが、おそらく「エジプト」と「シリア」を分断する意図があるのでわ?

 過去、「汎アラブ主義」の同志として連合を組んでいた「エジプト」と「シリア」の分断は、「王族連合」の身の安泰のためにも、そして「シリア」を孤立化させることで「ゴラン高原」の問題をイスラエルに有利にもっていくことにもなり、「一石二鳥」

 つまり、「イスラエル」と「サウジアラビア(王族連合)」の利害は、ガッツリ一致するワケです。

 ついでに?「イスラエル」のバックに控える欧米にとっても、「王族連合」から金融危機を乗り切るための資金が入って来るとなれば…

はい!喜んでっ!

…と二つ返事で引き受けるんじゃないの?

 「中東戦争」でイスラエルとアラブ諸国が対峙したのは昔の話で、イロイロわだかまりは残っているにしても、少なくともアラビア半島の王族にとっての最大関心事は…

いかに自分の既得権益を守るか?

…ということであって、そうした王族を上手に利用しているのか?どうかはアレですが、欧米が王族に加担している構図なんでしょうなw。

 ま、お金の流れを追えばサウジアラビアとか?カタールとか?から、巨額の資金がヨーロッパの銀行に移されていた…とかいう事実が浮かび上がってくるような気が…。

 以上。ニュースタイムラインから推察する、「欧米がシリアに軍事介入する本当の理由」でしたw。

シリアに平和を!アラブに平和を!
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

 シリアへの軍事介入の瀬戸際で起きていることは、原油価格の上昇であり、その結果として中東産油国(王族連合)は潤い、そうして得たオイルマネーを欧米の軍事介入に注ぎ込むワケですから、実は王族連合の懐はたいして痛まないのかも知れませんw。

 また、当然欧米の「石油メジャー」も同様に利益を上げ、この軍事介入騒動は欧米のオイル・ビジネスにとっても「追い風」になっているんじゃないの?

 状況的には、ナイフをチラつかせる「ならず者(テロリスト)」に…

「刺すぞ!」

…と脅されて、お金を巻き上げられているようなもの?

 おそらく欧米の主たる目的は「お金」にあるので、その目的が達成できればシリアへの軍事介入の必要性はなくなりますが、一方厄介なのは、既得権益を守ろうと必死の王族連合と、ゴラン高原を占領下に置きたいイスラエルで、シリアの存亡は彼らにとって「死活問題」とも言えます。

 ところで「アラブと日本の繋がり」について何度か触れましたが、現在のアラビア半島の情勢はまるで…

戦国時代の日本

…のようですw。

 各地に有力武将=遊牧部族が跋扈し、己の領域を守るためにあらゆる計略を用い、サウジアラビアがエジプトの暫定政府を支援するなんて、まるで…

敵に塩を贈る

…という故事のようで、「アラブ系渡来民が武士の基礎となった」という持論(八切止夫説)に、ひとり納得する次第です。

 で、あらゆる策略が入り乱れる戦国時代を経験した日本人であれば、当然そのDNAが受け継がれているハズなのに、上辺だけのニュースに踊らされて右往左往するのは…

情けない…orz

…の一言。

 事の善し悪しはアレとして、戦国時代という混乱の時代を通して…

日本人はタフであった。

…というのに、グローバル化された世界情勢に対応できる人材は日本政府内にいるのか?また、市井の人の中にもそうした「タフな日本人」は残っているのか?

 勿論?「好戦的」なタフさではなく、今の日本人に求められるのは…

平和主義的タフさ

…であることは言うまでもありません。

 平和を実現するためにあらゆる策略に打ち勝つ、そうした「タフネス」=「不屈の精神」が求められるワケで、折りしも2014年のNHKの大河ドラマの主人公は、名軍師と謳われた「黒田官兵衛」だそうですが、世界平和に向けて、「黒田官兵衛」のような軍師が日本から現れないものかと。
 
 

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