永遠の1

 前回の話の続きになるのですが、「安全規制」は…

危険性が顕在化する確率を最小化する。

…というのが基本理念だそうで、「確率論」に基づくものであるということは前回にも述べました。そして…

(危険性が)顕在化した際の被害を最小限に食い止める対策を施す。

…とも「国際環境経済研究所(アゴラ)」の所長である 氏は述べています。

 ワタシは…その…「安全規制」の概念というものについて不勉強なので…

そうなの?

…と受け流すしか無いワケですが、上記の文脈で気がついたのは、前半が「確率論」に基づく予防措置についてなのに対して、後半は「事故発生」を前提とした救済措置についてだというコト。

 で、「安全性」とは何なのか?と考えてみるに、少なくともワタシのなかでは「危険性と反比例するもの」なので、原発再稼動派が主張する「安全性」は、「確率論」に基づくものである限り…

危険と背中合わせ

…であるという理解になります。

 よくよく考えれば?深刻な事故が発生する確率=福島第一原発のような爆発事故が発生する確率が、1/100だろうと、1/1.000だろうと、1/10.000だろうと、1/100.000だろうと…

“1” が消えることは無い!

…ワケで、その意味するところは…

事故は必ず起こる!

…というコト。

 したがって「確率論」の観点からしても福井地裁の判断は正しく、「安全性」を云々する「専門知識」とやらを必要としなくても、「安全規制」が「確率論」に基づく限り、事故が発生する前提(永遠の1)から逃れることはできないことになり、となれば後半の…

(危険性が)顕在化した際の被害を最小限に食い止める対策を施す。

…という対応が必然的に求められるワケです。

 そこで?福島第一原発事故後の状況を報道で知れば知るほど、政府および東京電力の率直に言って…

無能としか思えない

…対応を鑑みれば、「被害を最小限に食い止める対策」という「お題目」など信用する気にもなれず、最善なのは…

原発を動かさない

…ことだろうと、みなさんも薄々感づいているんでしょ?
 

【福島第1原発の現状】凍らない「氷の壁」 トレンチ止水できず
47NEWS 2014/07/07 14:52

 東京電力福島第1原発で、タービン建屋地下の高濃度汚染水がトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)から海に流出するのを防ぐため、建屋とトレンチの接続部を凍結し「氷の壁」で止水する計画が難航している。

 汚染水対策の切り札として6月に着工した「凍土遮水壁」でも氷の壁が本当にできるのか、凍結技術の信頼性を疑う声が出始めている。

 第1原発では今も、溶けた核燃料を冷やすため原子炉に注水し続けているが、この冷却水が汚染されて建屋地下にたまり、一部が海側のトレンチに流入。破損箇所から地中に漏れて海へ流出することが懸念されている。

 東電は特に2、3号機とつながるトレンチ内の高濃度汚染水計約1万1千トンを危惧。凍結管と冷却材を入れたナイロン製の袋を接続部に並べ、付近の汚染水を凍らせて建屋と遮断後、トレンチ内の汚染水を抜き取る計画を進めている。

 4月末には2号機で先行して凍結を開始。当初は1カ月で完成する予定だったが、2カ月以上たっても十分に凍ったのは下の部分だけ

 東電は「水の流れがあるため、袋の周囲で水の温度が下がりきらない」と説明。凍結管を2本追加し、水の流れを抑える対策も取ったが、効果は見えない。

 この不測の事態を受け、1~4号機の周囲約1・5キロの土壌を凍らせる凍土遮水壁についても実現性を懸念する声が出ているが、東電は「土を凍らせるので工法が異なる」と反論する。

 原子力規制委員会の 更田豊志委員は6月末の会合で「(トレンチの汚染水は)海に流出すれば環境汚染につながるため最大の懸念を持っている。この対策がうまくいってないのに、凍土壁を議論する場合ではない」といら立ちをにじませた。

(共同通信)

 
 ていうか?「ALPS」がまともに稼動していれば問題ないワケで、「ALPS」はどうなってんの?

サザエ…もとい、東芝さwん!

 ま、それはアレとして判決文にも書かれているように、「原子力発電所はひとたび深刻な事故が発生すればその被害は広範囲におよび、国民生活の根本を脅かす」ということが明白となった以上、その被害の大きさゆえに政府も東京電力も…というか?誰も有効な対応が取れないのであれば…

(危険性が)顕在化した際の被害を最小限に食い止める対策を施す。

…という「安全規制」の能書きは、原子力発電所事故に関しては「絵に描いた餅」に過ぎず…

福井地裁の判断は100%正しい!

…と、あらためて件の判決文を支持する次第です。はい。

大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨

 樋口裁判長、石田裁判官、三宅裁判官による、「いたって論理的な判断」に感服する次第です。司法の乱れに対する不満が高まっているご時世ですが、そんな中で「一筋の光明」を垣間見たような心境です。願わくば、今回の福井地裁のような…

日本国憲法を遵守する判決

…が今後も続くことを、日本国民総てが期待していますw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
 
追記:

小泉元総理が講演で登壇 原発再稼働基準を批判
ANN NEWS (07/07 22:41)

停止中の鹿児島県の川内原発は、16日にも安全性について合格と判断する見込みとなった。この秋にも再稼働を認められる可能性があるなか、再びこの人が講演の演台に立った。

小泉元総理大臣:
「日本では、経営者がまだぬけぬけと再稼働してくれと政府に陳情している。どうかしているんじゃないか。『おかしいと言う私が変人なのか』と問いたい」

 さらに、再稼働に向けた基準を痛烈に批判した。

小泉元総理大臣:
「再稼働するには、世界で最も厳しい安全基準を作らなければならない。しかし、その基準が国民に示されていないのに、なぜ早く再稼働するという準備を進めているのか。アメリカの原発は住民の避難路を確保してないと認めない。今、日本の『原発会社』で、事故が起こった時の避難路を確保しているところはないじゃないですか。これ一つ取っても、世界一厳しい安全基準、いまだ作ってないんですよ。再稼働なんて、できるわけないんです」