「縄文時代」の日本人は、日本人じゃないワケ?

 前回の「日ス同祖論」「日ユ同祖論」に関連した話になりますが、いわゆる「右翼」とかが口にする日本の伝統や日本人らしさって、所詮は「文化レベル」の話であって、人間=実体としての日本人の縄文時代からの一貫した伝統として…

米を食う

…という食習慣があり、紀元前1500年頃にはすでに陸稲による米作りが行なわれていたのに、この頃の日本人をスルーして、後から渡来してきた弥生人と呼ばれる人たちを「日本人のルーツ」とするのってどうなのよ?進んだ文明を持ち込んだことは認めても、それらは表層的なものであって、「日本人の実像」とは違うんじゃないの?
 

高床建物 ルーツは長江 7000年前
1996年12月29日 毎日新聞朝刊

富山県小矢部市の桜町遺跡で見つかった縄文時代中期末(約4000年前)の高度な木組み工法が、中国浙江省の長江沿いにある河姆渡(かぼと)遺跡から出土した約7000年前の建物の建築技法と一致していることが、同市教委の伊藤隆三・文化課長補佐の調査で分かった。日本の建築技術のルーツを探るうえで貴重な手掛かりとなりそうだ。

河姆渡遺跡は、大量の稲もみや炭化米が出土した世界最古級の稲作遺跡として知られ、見つかった高床建物用の木材も中国では最も古い例とされている。

伊藤課長補佐は今年11月、同遺跡の出土品が保存されている浙江省博物館(杭州市)で学術調査。木材同士に凹凸を刻んで組み合わせる「ワタリアゴ」という技法が、現地ではツバメの尾にたとえた「燕尾榫(えんびしゅん)」と呼ばれ、1997年に桜町遺跡から出土した高床建物に使われているのと全く同じ技法と分かった。さらに、壁板のつぎ目を溝状に加工する「桶部倉矧ぎ仕口」や、木材に切り込みを入れて固定させる「欠き込み仕口」の技法も共通していることを確認した。

伊藤課長補佐は「両遺跡に約3000年の年代差があるため直接の関係は論じにくいが、全く同じパターンの工法だった。高温多湿な長江下流域の気候から生まれた高床建物の技術が日本に伝わったとも考えられる。」と話している。

一方これまで日本の稲作は熱帯域から伝わったとするのが有力だったが、河姆渡遺跡での発見は、その説に対抗する「長江ルーツ説」の有力論拠の一つとなっていた。両遺跡の建築技術が一致したことで、稲作ルーツ論争にも影響を与えそうだ。【皆木成美】
 
さらに日中比較を

宮本長二郎・東京国立文化財研究所国際文化財保存修復協力センター長(建築学)の話。

縄文の高床建物のルーツは長江流域と考えるのが自然だろう。ただし、日本の高床建物は祭祀(さいし)目的とみられ、住居など実用目的だった中国とは異なる。日中の比較研究をさらに進める必要がある。

 


河姆渡遺跡に再現された高床式建築の杭群

 
 紀元前2000年頃といえばアッカド帝国が栄えていた頃で、シュメール文明が衰退する少し前。ヘブライ人は存在していたのかどうか?ユダヤ教のその片鱗も無い時代に、稲作+高床式建築の技術がすでに日本に伝わっていたワケで、その後の食文化、家屋建築への影響を考えれば、「日華同祖論」のほうが歴史的には正しいと言えるんじゃないの?つー話。
 

 
 つまり何度も繰り返しますが、「日本人はハイブリット民族」であり、特定の渡来民を取り上げて「日本人のルーツ」と強調するのは…

民族ナショナリズム

…でしかなく、せいぜい文化的影響を受けたくらいに言うのであれば、ま、同意できるという話です。

 大本教軍部が掲げる「五族協和」という理想は、何も満州国を理想郷として実現するのではなく、いま、ここ、日本国で実現すればイイのであって、満州国をやり直したがっているかのような勢力は、もはや時代遅れ…というか?ゼンゼン進歩してないんじゃなの?
 

 
 ま、あくまでも「日本会議」がそれを望んでいるのであれば?という憶測の話であって、「民族ナショナリズム」という色眼鏡を通して自分たちの都合のイイように歴史を解釈するのは…

他の渡来民族の迷惑になるので止めていただきたい!

…ということが言いたいワケです。はい。

 ヘイトスピーチに熱を入れている一部の人がいるようですが、日本人がハイブリット(高度混血)民族であることを知らないんですかね?先祖を遡れば多かれ少なかれ渡来民の血が混じっているのが日本人であり、ヘイトスピーカーは自分で自分に…というか、自分の祖先にツバを吐きかけているようなものだということに気付くために、もう少し「歴史」を勉強した方がイイんじゃないの?色眼鏡を通さない歴史を。
 

『詔 書』

茲に新年を迎う。顧みれば明治天皇明治の初国是として五箇条ノ御誓文を下し給えり。曰く、

一、 広く会議を興し、万機公論に決すべし。
一、 上下心を一にして、盛に経綸を行うべし。
一、 官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まらざらしめんことを要す。
一、 旧来の陋習を破り、天地の公道に基くべし。
一、 智識を世界に求め、大に皇基を振起しべし。

叡旨公明正大、又何をか加えん。朕は茲に誓を新にして国運を開かんと欲す。須らく此の御趣旨に則り、旧来の陋習を去り、民意を暢達し、官民拳げて平和主義に徹し、教養豊かに文化を築き、以て民生の向上を図り、新日本を建設すべし。

大小都市の蒙りたる戦禍、罹災者の艱苦、産業の停頓、食糧の不足、失業者増加の趨勢等は真に心を痛ましむるものあり。然りと雖も、我国民が現在の試煉に直面し、且徹頭徹尾文明を平和に求むるの決意固く、克く其の結束を全うせば、独り我国のみならず全人類の為に、輝かしき前途の展開せらるることを疑わず。

夫れ家を愛する心と国を愛する心とは我国に於て特に熱烈なるを見る。今ら実に此の心を拡充し、人類愛の完成に向い、献身的努カを効すべきの秋なり。

惟うに長きに亘れる戦争の敗北に終りたる結果、我国民は動もすれば焦躁に流れ、失意の淵に沈淪せんとするの傾きあり。詭激の風漸く長じて道義の念頗る衰え、為に思想混乱の兆あるは洵に深憂に堪えず。

然れども朕は爾等国民と共に在り、常に利害を同じうし休戚を分たんと欲す。朕と爾等国民との間の紐帯は、終始相互の信頼と敬愛とに依りて結ばれ、単なる神話と伝説とに依りて生ぜるものに非ず。天皇を以て現御神(アキツミカミ)とし、且日本国民を以て他の民族に優越せる民族にして、延て世界を支配すべき運命を有すとの架空なる観念に基くものにも非ず。

朕の政府は国民の試煉と苦難とを緩和せんが為、あらゆる施策と経営とに万全の方途を講ずべし。同時に朕は我国民が時艱に蹶起し、当面の困苦克服の為に、又産業及文運振興の為に勇往せんことを希念す。

我国民が其の公民生活に於て団結し、相倚り相扶け、寛容相許すの気風を作興するに於ては、能く我至高の伝統に恥じざる真価を発揮するに至らん。

斯の如きは実に我国民が人類の福祉と向上との為、絶大なる貢献を為す所以なるを疑わざるなり。

一年の計は年頭に在り、朕は朕の信頼する国民が朕と其の心を一にして、自ら奮い自ら励まし、以て此の大業を成就せんことを庶幾う。

 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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