スパイ駄作戦

 
 中国で日本人スパイが逮捕されたニュースが、ここ最近流れていますが、「スプートニク」の記事によると…
 

ヴィクトル・パヴリャテンコ氏:日本には情報機関があり、活動している
アンドレイ イワノフ 2015年09月30日 19:51
 

 
中国で日本人3人がスパイ容疑で拘束されたと報道された。菅官房長官はこれを受けて、日本はスパイ活動は行っていないとコメントした。官房長官は、「報道は承知しているが、個別事案については事柄(の性質)上、控えたい」、「邦人の海外における安否については政府として全力で取り組んでいる」と述べ、日本政府が中国にスパイを送った事実はあるのか?
 
との質問に対しては、「我が国はそうしたことは絶対ない。これはすべての国に対して同じことだ」と語った。ロシアの専門家ヴォクトル・パヴリャテンコ氏は、菅官房長官の発言について、次のような見解を示している‐
 
「これは真実ではない。もし情報機関があるならば、その機関は自分たちの仕事を行わなければならない。日本には、情報機関がある。したがって日本は、他の国に対して諜報活動を行っており、官房長官は、ただ猫をかぶっているだけでなく、国民に誤解を生ませている。みたところ、日本の情報機関は統一されていないようだが、安倍首相の就任以来、日本は諜報分野で全ての力を結集し、外務省、防衛省、内閣、警察に付属する諜報機関の活動を調整するために、この件についても活動を始めた。もう一つの重要な方向性となったのは、スパイ活動の組織だ。このプロセスが完了したのか否かについては分からない。いずれにせよ、日本では米国のように、国の情報機関のトップを誰も任命しなかったということだ。そして、日本でいま諜報活動が行われているのか否かについて教えてくれる人も誰もいない。しかし日本で国の安全を守るために行われていることの論理や、国家安全保障戦略、国家秘密に関する法律、そして最近承認された集団自衛権の行使に関する法律などが物語っていることはただ一つ、日本が対外情報分野で活動を行っているということだ。そして、これは普通のことだ」。
 
「スプートニク」:日本はなぜ、中国で日本人スパイが拘束されたとする報道に神経質な反応を示したのか?
 
「すでに述べたように、菅官房長官は猫をかぶっている。しかしこれは、日本と中国の関係が、いま非常に緊迫していることに関係している。もしそこにスパイの要素が加わったなら、どうなるだろうか…このような状況では、否定した方がよい。もちろん、遅かれ早かれ、全ては明らかになるだろう。しかし、もしスパイの事実が証明されても、時が流れ、状況は穏やかになる。しかし、今、中国に対するスパイ行為を認めるのは、都合が悪い。安倍首相は米ニューヨークで、大勢の人々と会ったが、中国の国家主席とだけは会わなかった。これは日中関係が緊迫していることを物語っている。またその他にも、日本は平和活動に取り組んでおり、世界中でそのことが叫ばれているため、諜報活動を行っているということは、平和主義のイメージにもそぐわない。そのため日本は、否定することにした。しかし、日本が、あらゆる正常な国と同じように諜報活動を行っているのは明確だ。さらに私は、日本には情報機関ラインでの中国とのコンタクトがないのではないかと思っている。しかし、日中の政治関係が改善されれば、必然的に、このような具体的なケースでは、具体的な所轄官庁のレベルで合意するようになり、騒ぎやスキャンダルも起こらなくなるだろう」。

 
…ということで、AV女優が…「ワタシ処女です」…と自己申告するくらい?菅官房長官の声明は馬鹿げているワケですが、それをスルーするのが「スパイ業界」の…
 
武士の情け
 
…という話。
 
 で、中国当局に身柄を拘束された日本人がイッタイ何をしたのかというと、北朝鮮との国境付近の軍事基地周辺をウロウロしていたらしく、中国人民軍の内情を探っていたのだとしたら?「自衛隊」の「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)であろうことは、2013年の共同通信のスクープからも想像がつきますw。
 

佐藤優氏 「陸自の『別班』がバレなかった背景 海外で二重スパイと化していた危険」
2013/11/28 14:30
 
11月27日、共同通信社のスクープで陸上自衛隊に総理・防衛大臣・防衛省のどこも知らない別動部隊が存在することが明らかになった。その名は「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)で、存在も秘匿されたまま、自衛官の身分を完全に外して、海外で冷戦時代から活動していたという。後述の通り東京では、あまり大きなニュースになっておらず、インターネットの匿名掲示板でも意外なほどに盛り上がっていない(12月4日時点で、2chのスレッドで一番伸びているのが180レスだけ)。
 
ただ素人の目には、秘密活動の分野には非公然な部分が必要だという気もする。ところが予想に反して、自他ともに認めるスパイ・インテリジェンス方面のプロフェッショナル佐藤優氏は今回の事例が極めて問題だと述べた。ではスパイがこっそりやるのは何がどうだめなのか?(この記事は、11月28日に佐藤優氏をゲストとして開かれた新党大地さんの、公開の勉強会を取材してきたものです。)
 
佐藤優氏「これは、共同通信の配信で、東京では余り広がらないが地方ではちゃんと出ている。東京でもちゃんと拡散させるべきだと思うのですが、記事によると共同通信の2008年から5年間かけた取材です。だから、これは相当の調査資料ですが、とんでもない、深刻な話です。
 
別班のような組織が自衛隊にあるというのは、外務省にいるとき聞いたことがあります。これは自衛隊だけではなくて、警察、 内調(内閣情報調査室)も類似の活動をしています。内調の関係者で、観光客に紛れてソ連に潜入して、パクられて、裁判にかけられた馬鹿なヤツいます。こんな・・・少年探偵団みたいなのが、ロシアにつかまったらロクなことないんです。
 
そもそもこれは、まったく意味がなくて、日本のインテリジェンスの恥です。どうしてかって言うと、インテリジェンスっていうのは、情報っていうのは、公務員がとった情報、自衛官がとった情報っていうのは、国民のものなんです。それは日本の国益と、国民の利益のために使われないといけない。それを判断するのは政治です。
 
どういう情報が必要で、その情報をあげてどう判断するかが政治ですが、この様な情報は総理大臣や、外務大臣や防衛大臣に上がらないんです。どうしてかって言うと、出所が不明でしょう。総理大臣に上げる情報というのは、どの程度の確度があってどこから出てきたのか・・・具体的な情報源がなくても、クリアランスを経た情報しか上げられない訳です。
 
聞き込みのままの情報では、単に防衛省のファイルに、情報を積んだ陸幕長の気休めのための情報にしか過ぎない訳です。こういったことによって、国益が事実上侵害されている訳ですね。日本政府として大使館も知らないんだから、中国やロシアでも、こういうことをやっていたら外交問題になります。無駄金でもあって私的諜報活動で、国家権力を私的に簒奪しているとんでもない話です。
 
安倍首相は本当に日本の情報を強化するんだったら、総理の主導で、まず強制的に真相究明、責任者の処罰、再発防止措置をやるべきです。それとは別に、公文書偽造であるとか、背任、この種の刑事犯罪に、この報道の内容からすると抵触する可能性がある訳ね。それに関しては、東京地検特捜部が、徹底した捜査をするべきだと思う。
 
それから、特別秘密保護法ができれば、こういう事実関係に関する調査方法は、非常にやりにくくなります。記者が罰せられるかどうかは分からないけども、このインタビューに答えたこの陸幕長、それから情報本部長は秘密漏えいに問われますからね。10年の懲役に縛られるわけです。ですから、特定秘密保護法の議論をしている時に、共同通信が大きなスクープをやったことは、非常に重要な意味ある。ただ、東京でまったく報道されていないですからね。この話しはポシャっちゃいましたからね。」

Q: お話の中で、もし別班の人間がロシアに捕まったら、えらいことになるという話しがありましたけど、捕まったとして、日本政府は何ができるでしょうか?
A: 一番良いのは捕まったら自決してくれるのがいいんですけどねえ。ただ、命根性が汚いと、完全に寝返させられます。こっちは国家じゃなくて数十人のグループで、個人プレーを「おまえ、いざとなったら、このカプセルを噛め」と言って、送り出している訳ですよ。
 
(この別動部隊のルーツは昔の陸軍中野学校だけど)、あれはゲリラ戦の学校なんです。日本が占領されることを前提にして、海外日本政府のなかで、ニッポンと国境を守るために、どのようにゲリラ戦をやっていくか。そういう秘密のネットワークで横で繋がる。 末次一郎さんですよ。お金持ってくるのもプロでしたね。同じ事業で三か所から金を持ってきた。そういうのも含めて、それはゲリラ戦のやりかたなんですよ。平時においてゲリラ戦やったってダメなんですよ。
 
寝返った場合にはたとえばロシアの諜報機関には完全に、偽情報つかまされて、カスみたいな情報が流れる可能性もあります。それで、日本の政治情勢がどんどん流れる。(いっぽう)それで取り込まれないような、筋の通っているしっかりしているヤツで、向こうの方にとって危害のある人間がいたら、見せしめ裁判になる。そして、日本はこういったスパイ活動やっているんだと、最大限におとしめてフレームアップされる。日本というのはとんでもない国だとされて、日本大使館もやられます。
 
ですから、私が心配しているのは、『(外国政府から)摘発される事案がでてきていないということは、取り込まれているのではないか』と。少年探偵団はだから危ないんですよ。情報っていうのは、取るために相手と接触しないといけない。そうすると、相手に取り込まれる可能性が常にある。

だからです、外務省でモスクワの大使館員の給料がどうしていいかと言うと、ロシア人に取り込まれないようにするためです。ロシア人に取り込まれて、いくらかの金をもらうよりも、人間の抑止力になる。それに愛国心がありますし、日本の警察に摘発されるのが怖いんです。しかし、なによりも、外務省の身分を失って、生涯の給料全部を失うんですね。それが自分にとって、打撃があるくらいの額だったら、裏切らないですよ。
 
だから共産圏、旧共産圏とかは、必ずしも物価が高いわけではなくて、生活水準だって、そんなにきついわけじゃないんだけども、日本人外交官の給料をパーンと給料上げているのは、取り込まれないようにするためです。ですから、真相究明するっていうのは、むしろ(取り込まれている人がいないか)そこなんですよ。」

Q: 自衛隊以外の組織はどうなんでしょうか。
A: 僕は内調には勤務したことないですから、その中はどうなっているか分からないです。けど、内調の場合は、内調の室長と士官っていうのが調に一人ずついますよね。きちんとおさえてある。あそこはそういう意味で機能している。
 
それから外務省は、諜報活動やっているんですよ。その諜報活動に関しては、特別な電報などの記号が使われています。それは、そのーX情報だとか、Y情報だとか、Q情報だとか。情報源の名前変えないんです。それは、要するに、そういう種類の情報です。普通に電報を読んでいても、そのカラクリを知っている人だけ分かる。それですから、統括をきちんされて、内調と外務省の立場がされている。
 


(外務省極秘公電の例 資料は、故・日隅一雄記者の記事による)

 
警察庁も当然です。これ、お蔵に入れちゃっているんですけども、共産党の緒方盗聴事件の時に、前例となりましたよね。これは国内ですけれども。警察はかなり広範にわたって、外務省に出向しています。その人たちは独自の暗号を持っている訳です。それで、コンピューターに自分たちの暗号をかけて、やりとりしています。それで、連絡員とかがきて、暗号表の交換だけやっています。
 
結論から言うと、こういう病的な問題を抱えているのは、私は自衛隊だけだと思います。

Q: 自衛隊諜報の件なんですけども、戦前の大正昭和頃は、いまの体制と変わらないですね。おのおのが勝手に諜報をやっているだけで、横のつながりがないように感じるんですけど。今後、NSCとかで、統合されるのでしょうか?
A: 二段階に分けて考えなければいけないです。まず、NSCは、情報収集関係ないです。これは、戦争するかしないかの政治的な意思決定です。それから、NSCがどういうものになるかっていうのは、今回のNSCの人材っていうのは一級の人材で、エースを送りだしています。しかし、役人の心理でがあります。
 
出向先でやり過ぎるっていうのは、親元との利害が対立する、当然ありますからね。そうすると、もし親元との利害が対立するようなことが起きると、次の人材がエースではなくて、エース級になります。少しずつレベルを下げていきます。それで、最終的に使い物にならない。これがだいたい寄り合い所帯です。
 
初代は 谷内(正太郎)さんが事務局長ならば、NSCはそれなりの統合をできるでしょう。彼は、みなが怖がりますからね。それに簡単にだまされないんです。
 
他方、安全保障担当の小阪も別途いますからね。あれと一緒ですからね。頭が二つあるんです。ですから、局的にも相当問題がある。それから、情報収集の体制に関しては、距離感とは離れていないっていうことと、あと情報というのは、どの国でも横の連絡ってないんです。バラバラにやって、一番最後のトップの所だけでギュっと抑える。それが究極の伝統でもあって、イギリスでもイスラエルでもロシアでもみんなバラバラにやっている。」

 
【取材・石井鉱人 文・石井鉱人 編集・江藤貴紀】

 
 「スパイ」についてアレコレ言う気は無いのですが、こうした「諜報活動」「権力」と結びつき、一般市民に牙を剥きかねないのが…「特定秘密保護法」の危険性であり、「安全保障関連法」の危険性でもあるということです。
 
 ま、今回身柄を拘束されたのは「予備自衛官」「即応自衛官」なんじゃないの?民間会社に「民間人」として入り込み、召集が掛かるまで息を潜め情報収集に当る要員は、案外多いということなんでしょう。(あくまでもワタシの妄想)
 
 で、本来ならこうした案件は表沙汰にならずに処理されるのが「プロの流儀」なのでしょうが、日本側から公表したワケですよね?今回の「スパイ事件」を。それをメディアが騒いでいるワケですが、なにか目的があるにしても、あまり「スマート」なやり方とは思えませんw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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