奪い合う世界から、分かち合う世界へ

 物質世界の収支は、結局のところ…

プラスマイナスゼロ

…であって、1%の超富豪と、99%のその他の取り分を合わせれても、パイ(地球)の大きさは変わらないという話。

 これは物理学的にも証明される事実であり、早い話が、パイの奪い合いをしてきたのが今までの世界であって…

これからは?

…という岐路に、人類全体が差し掛かっているように思うワケです。
 
シリアをロシアに任せる米国
2015年12月21日 田中宇
 
 奪い合いを正当化するために「力による支配」であったり、「宗教による支配」を利用してきたワケですが、それは個人の「幸福の追求」にバイアスをかけ、人類全体の「覚醒」および「発展」を阻害しています。
 

 
 チャップリンが映画の中で演説しているように…
 

我々は「お互いの不幸」ではなく、「お互いの幸福」に寄り添って生きたいのであって、憎しみあったり、見下しあって生きる人生など望んではいない

― 映画「独裁者」(1940年) ―

 
…というのが、99%の人たちの思いなワケです。よね?

答えはとってもシンプル

…なのに、なぜ「霊長類」のトップを自負している人類にそれができないのか?「大脳皮質」=「知能」の発達を、「奪い合い」に浪費するのか?「霊性」が堕落してしまったのか?

 ひとえに「知能」が発達した分だけ、「死の恐怖」に対しても他の生き物に比べて敏感になり、「本能」より多くを求める衝動を人類に植え付けたからであって、必要な分以上を過剰に求めるようになれば、当然「奪い合い」が起き、「奪い合い」を正当化するために「知性」が浪費されます。

 「勝ち組」「負け組」という言葉に踊らされ、「奪い合い」を延々と繰り返してきたのが今の日本社会の…というか世界の姿であり、結局、たった1%しか「勝ち組」になれず、残りの99%は「負け組み」であることが世界中で明らかになると、パッタリと「勝ち組」「負け組」という言葉も聞かれなくなりましたw。
 

 

「この小さな、異なる人々の集団は、国際的に、アメリカ国内における本当のデモクラシーによって抑制されていないアメリカが、アメリカ以外の世界にとって、一体何を意味するのかということを理解して、進んで政権に圧力をかけようとする、ヨーロッパ人や、他の国際的な人々を含め、あらゆる人々の援助を必要としている。」

― ナオミ・ウルフ ―

 
 現在、世界は「大いなる陣痛の時代」にあるように見えます。「新しい時代」…いままでとは全く違う、人間が人間らしく人生を送れる時代…は、人間が自分自身を再確認し、再発見することから始まるというのが…

人間回帰

…の言わんとすることであり、「覚醒」した個人が増えること=個人革命によって、普遍的ヘゲモニーを獲得するというコトです。
 

 

「ローカルな文化と引き替えに、普遍的な権利という観念の信用を失墜させるとは、民衆の権利を蹂躙する専制者に対する、なんと素晴らしいプレゼントだろうか。」

― ヴィヴェク・チーバー ―

 
 多くの人が同じようなことを繰り返し述べていますが、ワタシたちは目先の出来事に振り回されがちで、なおかつ「経済支配」という、生存に係る「MATRIX」の中に囚われの身なのが現実であり、ソコから抜け出すのは並大抵のことではありません。
 

 
 なぜなら文明世界は…

カネが無いと生きられない!

…という仕組みになっていて、「死の恐怖」=「本能」に直接的に接続され、それゆえ多くの人が「自己保身」に走り、また、それを責める資格は誰にもありません。

 そうした人間の「本能」を巧みにコントロールしているのが、この世界の「MATRIX」であり、すなわち、各個人の「幸福追求」もコントロール下に置かれていることになります。
 

 
 「カネ」とは何か?究極の目的は、「形ある何か」に交換するための「手段」「媒体」であり、交換の当事者間で同意が成立すれば、「カネ」以外の「何か」を「媒体」にするのは自由です。

 問題となるのは、「交換」が広範囲に及ぶ場合、その都度「媒体」を取り決めるのは非効率であるということ。そしてそれは、経済発展を前提とした考え方でもあり、経済発展を重要視しない社会であれば、「媒体」の選択は多様なものになり得ます。

 つまり、社会的な経済発展を重要視するか?それとも個人の裁量に委ねるかという点で、社会に依存して生活する人間としては、「社会」を優先することになり、最終的には地域社会の集合体である「国」が「媒体」を管理することで、「国」という範囲内での「交換秩序」=合意が保たれるワケです。

 ただし、「媒体」の価値についての全体的な合意が必要不可欠であり、同一労働に対して賃金格差が現れるのは、「媒体」の価値が変動していることを意味し、つまりそれは…

「合意」が不安定化している

…ことであり、こうした事態は企業の収益に影響され、かつ、「労働の価値」にも大きく関係します。

 「食べるだけ」=生存の最低条件は全ての人間でほぼ同一であり、それ以上に得られる賃金は何に費やされるかというと…

暇つぶし

…に過ぎません。レジャー、スポーツ、ファッション等々は、生存には直接係りの無い「暇つぶし」であり、「教育」すらも暇つぶしから始まったワケで…

人類の歴史は、暇つぶしの積み重ねであった

…ということです。

 ギリシャ時代、戦争捕虜に身の回りを世話をさせていた都市国家の住民は、暇を持て余していました。そこで暇つぶしのために集まったのが学校の始まりで、やがて戦争に勝利するための「知識」を学ぶ場として、時の権力者も「学校」を奨励するようになります。

 このことは近い将来、現代の奴隷とも言える「ロボット」が社会に進出した場合、新たに発生する「暇」に対して人類がどう対処するのか?そして「ロボット」に職場を奪われた人たちは、どうやって生活するのか?という問題を提起し…

暇つぶしのために戦争

…などという、愚かな事態にだけはならないことを祈ります。
 

 
 ロボットが人間の代わりに働くようになった社会で、働く必要がなくなった人たちの生活を保障する仕組みを、社会全体で確立することは…

もはや避けては通れない現実問題

…となりつつあり、極論を言えば…

働きたい人だけ働く

…という社会の到来すら想定した上で、「富の分配」の合意を形成しなければならなくなるでしょうし、その時には…

「働かざるもの食うべからず」

…という観念(道徳観)は通用せず、「富の集積」ではなく「富の分配」が人類の最重要課題となり、そうならなければ残る道は…

破滅的な戦争

…であって、それは人類にとって、人間に生まれてきたことを呪うほど愚かな選択だと言えます。

 うまく整理できませんが、以上。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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