NHKアナウンサー逮捕報道のモヤモヤ感

 世間を騒がせているNHKアナウンサー逮捕のニュースですが、何か引っ掛かるワケですw。
 

アナ逮捕 麻薬取締部、NHKに家宅捜索 (東京都)

 NHKのアナウンサーが、危険ドラッグを隠し持っていたとして逮捕されていたことが分かった。

 医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは、NHKのアナウンサー・塚本堅一容疑者(37)。厚生労働省の麻薬取締部によると、塚本容疑者は10日、東京都文京区の自宅マンションに小瓶に入った液体状の危険ドラッグを隠し持っていた疑いが持たれている。塚本容疑者は調べに対し容疑を認めていて、「自分で使うために持っていた」と話しているという。

 麻薬取締部は、渋谷のNHK放送センターに家宅捜索に入っており、今後、危険ドラッグを使用したかについても調べる方針。

 NHKによると、塚本容疑者は2003年に入局し、去年4月からは関東の夕方ニュース番組「ニュース・シブ5時」のリポーターを担当していた。NHKは、「誠に遺憾であり、視聴者の皆様や関係者に深くおわびいたします。事実関係を調べたうえで、厳正に対処します」とコメントしている。

[ 1/12 4:10 NEWS24]

 
 TBSのニュースからすると、「疑い」で逮捕されたワケですよね?で、ジッサイ逮捕って「疑い」だけで出来るものなの?それが可能なら、警察が…

こいつは怪しい!

…と判断すれば、誰彼かまわずに逮捕できてしまい、まるで戦前の「特高警察」のようですw。

 それと、「危険ドラッグ」を所持していたとのことですが、この表現も変です。所謂「脱法ドラッグ」と呼ばれる類のものであれば、「違法」スレスレであるにせよ、法的罰則規定がないワケですから「逮捕」はできないハズ?

 しかも?「隠し持っていた疑い」ということは、「現物」を押収したワケではないということですよね?

 「逮捕」にしても「捜査」にしても「令状」が必要であり、「令状」の根拠は「違法」が認められることなのに、前提となる「違法性」が明確で無いこと。そして「違法性」が明確であるなら、「危険ドラッグ」などという表現ではなく、「違法薬物」と表現するのが正しい報道であり、そう報道しないTBSのニュースはオカシイということ。

 「逮捕」の前提およびその「手続き」が不明瞭なワケで、本当に「逮捕」されたのか?それとも「任意同行」を求められ、事情聴取されている最中なのか?ということで、「犯罪」が立証されるかどうかは今後の話として、事情聴取の最中に「逮捕」と報道したのであれば明らかに誤報であり、報道関係者の「矜持」に反するんじゃないの?

 今回の件は警察ではなく、厚労省が単独?で動いたようで、それも何か意味ありげな印象を受けます。
 

厚生労働省 – 麻薬犯罪捜査

 麻薬取締官は、厚生労働大臣の指揮監督を受けて、右記の薬物関連5法及び医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(指定薬物に係る部分に限る。)に違反する罪、刑法2編第14章『阿片煙に関する罪』の他、麻薬、あへん若しくは覚せい剤の中毒により犯された罪について、刑事訴訟法に基づく司法警察員としての職務を行っています。(麻薬及び向精神薬取締法第54条第5項)

 また、都道府県警察、税関、海上保安庁等の関係機関と協力して、国外から密輸される薬物の押収に努めるとともに、『麻薬特例法』を適用した薬物犯罪収益の没収や、泳がせ捜査による犯罪組織の首謀者の逮捕などを図っています。更に、麻薬取締官の専門性を活かして、医療関係者による薬物の不正流出・使用事犯やインターネットを利用した広域犯罪についても積極的に捜査を実施しています。

 
 厚労省も警察と同じ権限を持っているというコトは、「警察」が二重に存在するようなモノでしょ?それって指揮系統の問題とかないワケ?

 先日もコロンビアの麻薬王が逮捕されたニュースがありましたが、薬物犯罪もグローバル化してくると「国際問題」にも発展します。薬物取引は$$団の資金源にもなっていて、$$団の拠点のひとつであるアフガニスタンでは、アヘンの原料、ケシの栽培面積が過去最大に広がっているとか?

 ま、それはアレとして、いくつかの主要ニュースサイトに目を通しても「現物押収」の文字は見当たらず、「現物」がないのであれば「証拠」を掴んでから「令状」を発行して「逮捕」するのが、法治国家の手続きというものですが、アレですか?省庁の力関係でいうと、「厚労省」の警察組織の方が「警察庁」の警察組織より権限が強いとか?
 

NHKアナ逮捕 所持容疑
毎日新聞 2016年1月12日 東京朝刊

 NHKは11日、自宅で危険ドラッグを所持したとしてアナウンサー、塚本堅一容疑者(37)=東京都文京区=が、医薬品医療機器法(旧薬事法)違反の疑いで厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されたと発表した。

 取締部によると、逮捕容疑は10日午前10時ごろ、東京都文京区の自宅マンションのリビングで、指定薬物を含んだ液体数ミリリットルが入ったガラス瓶2本を所持していたとしている。「自分で使うために持っていた」と容疑を認めているという。

 取締部は11日に塚本容疑者の勤務先であるNHK放送センター(東京都渋谷区)のアナウンス室も家宅捜索しており、入手ルートなどを調べている。

 NHKによると、塚本容疑者は2003年入局。昨年2月にアナウンス室に配属され、現在は夕方の「ニュース シブ5時」のリポーターを務めていた。

 NHKは「視聴者の皆さまや関係者に深くおわびいたします」とのコメントを出した。

【古関俊樹】

 
 他にも、皇宮護衛官、海上保安官も警察と同等の権限を持ちますが、市民生活と直接的に係りがあるのは麻薬取締官で、あと労働基準監督官も拳銃などの携帯は認められていませんが、逮捕権は認められていて、こうした警察以外の司法警察職員が、所謂「Gメン」と呼ばれる人たち。

 で、話を戻すと、「Gメン」だろうと「警察」だろうと「日本国憲法」を無視することは許されず、以下の条文に従って手続きを踏まなければならないというコト。
 

第三十一条
何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。
第三十三条
何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となつてゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。
第三十四条
何人も、理由を直ちに告げられ、且つ、直ちに弁護人に依頼する権利を与へられなければ、抑留又は拘禁されない。又、何人も、正当な理由がなければ、拘禁されず、要求があれば、その理由は、直ちに本人及びその弁護人の出席する公開の法廷で示されなければならない
第三十五条
○1 何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。
○2 捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。

 
 
 これらが遵守されずに逮捕・拘留が行なわれる状態を一般的には…

言論弾圧

…などと呼んだりします。

 NHKが言論弾圧を受ける理由なんてあるんですかね?強いて言えば一連の「原発ドキュメンタリー番組」が、国策としての原発推進に「目障りな番組」であったことぐらいしか、思い浮かびませんがw。
 

原発事故調 最終報告 ~解明された謎 残された課題~
NHKスペシャル 初回放送:2012年7月24日(火)
 

 
放送を終えて

「なぜ事故は起きたのか」「食い止めることは出来なかったのか」。

長く原子力取材の一線に身を置いてきた者として、反省の意を込め、絶対に突き止めなければならない問いだと自分に言い聞かせてきました。事故から1年5か月、その答えにどこまで近づくことができたのか。取材をすればするほど、その答えから遠のいていく自分がいる気がしてなりません。

その意を強くしたのは、今回の番組直前に放送した、NHKスペシャル「メルトダウン 連鎖の真相」の取材を通して、自分がどれほど事故の本質に迫れていないかを思い知らされたことでした。東京電力はもとより、他の電力会社、メーカー、原子力の専門家など、多くの関係者を取材していく中で、浮かび上がってくる数々の疑問。その疑問と、これまでに明らかにされている事実関係を付き合わせていくと、例えば番組で取り上げたような、安全上重要な弁を開けたい時に開けることが出来なかった真の理由にたどり着く。

大量の放射性物質をまき散らし、多くの人々の人生を一変させ、社会、経済に深刻な影響を与えた原発事故にも関わらず、未だ事故原因のほんの一端にしか触れていないのではないか、本当にそう思わずにはいられません。

今回、政府、国会、民間の事故調のトップ3人に集まって頂き、それぞれの立場から事故の原因、背景、今後の課題などについて語って頂きました。出演者の数に対して、放送時間が短く、物足りなさを感じた方も多かったかもしれません。それでも、真摯に事故と向き合い、被害者を思い、事故の真相に迫ろうとした関係者の生のことばには重いものがありました。いま危惧するのは、各種の事故調査が一区切りし、あたかも福島の事故を分かったかのように振る舞い始めることです。事故は決して終わっていません。「謙虚に事故と向き合う」、すべての原子力関係者に言いたいことばです。

科学文化部 根元良弘

 
「安全上重要な弁を開けたい時に開けることが出来なかった真の理由」

…はコレ↓です。
 

フクイチ重大事故原因の新事実を今さら明かした東電…原発再稼働まっしぐらの暴走か
提供:週プレNEWS 2016年01月05日 06時00分

さる12月17日、「福島第一原発事故」について気になるニュースが流れた。

それは5年前に“電源喪失→炉心冷却機能停止→爆発→放射性物質放出”という最悪事態に至った、フクイチ2・3号機の事故状況をめぐる東京電力の新発表だった。

まずフクイチ2号機では、2011年3月11日の津波浸水による全外部電源喪失で燃料棒を収納した原子炉圧力容器内の冷却が不可能になり、高濃度の放射性物質を含む蒸気が建屋外部へ大量放出された。

この事故の状況については、これまで圧力容器内で異常上昇した気圧を自動的に下げる「逃がし安全弁」が働かなかったことが原因だと発表されてきた。

しかし今回の発表内容はより具体的で、フクイチをはじめとした沸騰水式原発の「逃がし安全弁」を動かす装置に使われる「ゴム製シール材」が、耐久温度170℃を超える高温で溶けてしまった可能性があるというのだ。

さらに3号機についても、格納容器上部のフタ部分の接合に使われる「シリコン製シール材」が、やはり熱損傷した疑いが強まった。3号機では3月13日11時頃にキノコ雲を噴き上げる大爆発が起きたが、その数時間前から同機の中央制御室や建屋周辺では急激な放射線量上昇が計測されていた。

この線量上昇は格納容器内の高圧蒸気を「ベント(強制排気)」する際に起きたとも推定されてきたが、なぜ人体に危険を及ぼすレベルの異常な高線量に達したかについては、「政府事故調査委員会」なども納得のいく公式見解を出していなかった。

ところが、今回の東電の追加発表によると、3号機では炉心が制御不能になった早い段階から格納容器上部のシール材が熱損傷して隙間が生じ、そこから高濃度の汚染気体が環境中に大量噴出した可能性が高いという。

さて、このニュース報道からは「ああ、そうだったのか…」と、軽くは受け流せない問題点が浮かんでくるのだ。

ここで補足すると、フクイチをはじめとした沸騰水式原子炉では、なんらかのトラブルで圧力容器内部が70気圧ほどに高圧化すると、最初に“逃がし安全弁”の自動装置が働いて10気圧ほどにまで低下させる。次いで、そこへ外部から液体窒素を強制注入して炉内を冷却するが、フクイチ2号機では逃がし安全弁のシール材が熱で溶けて作動に失敗。また3号機でも、同じく高熱でシール材が破損していたというわけ。

では、なぜフクイチ事故から、まもなく5年が経つこの時期に、取り返しのつかぬ重大事故の根本原因としてシール材損傷の可能性が唐突に発表されたのか?

元東芝の原子炉格納容器設計技術者・後藤政志博士(工学)が要点を説明してくれた。

「フクイチ1・2・3号機の爆発原因としては、これまで主に“配管破断”によるベント(強制排気)の失敗が挙げられていました。しかし、それと平行して専門家の間ではゴム・樹脂製のガスケット、シール材の熱破損も疑われていたのです。つまり、今まで隠してきた事実を明らかにしたわけですが、この発表のタイミングにもひとつの思惑があるとしか思えません」

その思惑とは、安倍政権が加速化させている原発再稼働の流れだ。

12月24日には、関西電力「高浜原発3・4号機」再稼働差し止め仮処分を取り消す決定を福井地裁が下した。さらに、東京電力も今回のフクイチ2・3号機のシール材破損の発表に便乗して、2016年に再稼働を目指す「柏崎柏崎刈羽原発」では耐熱性能を向上させたシール材を導入すると付け加えた。

この何がなんでも再稼働ありきの流れを後押しする風潮に、後藤氏は疑念を抱く。

「原子炉圧力容器の温度が400℃、500℃に達した時、どんな苛酷事故が想定されるのか? なんら事前研究が行なわれないままに起きたのが5年前のフクイチ事故で、その状況は今も全く変わっていません。樹脂製のシール材にしても耐久温度はせいぜい200℃で、それを大幅に上回る性能の新素材は今のところ開発されていないのです。

それに、破損した圧力容器内の水量計や温度センサーの多くが使い物にならなくなった原因も依然として不明です。事故再発の可能性を科学的に検証しないままで再稼働だけを急ぐ現状は、本当に危険極まりないことです」

この5年の歳月が、巨大原子力災害の記憶を十分に風化させたと安倍政権や電力会社が考えているなら、それは国民をナメきった話だ。なぜなら2・3号機のシール材破損の報道の一方で、フクイチ事故の収束作業がいよいよ手詰まりになってきた事実も急浮上している。

そのひとつが、12月18日に報道された「海側遮水壁」をめぐる問題だ。この構造物の完成によって汚染地下水がせき止められ、当初の期待とは逆に原発施設内への流入量が増加している。東電が原子力規制委員会へ報告したこの最新の事態は、もはや汚染地下水の本格的な海洋放出しか打つ手がないという伏線と理解すべきだろう。

また、最近では「アメリカ原子力規制委員会」の公式文書が公開され、フクイチ4号機の「燃料棒移送」が壮大な虚構だったという情報などもかけ巡っている。2016年は、フクイチ事故と原発再稼働の虚構が、ますますハッキリと見えてきそうだ

(取材・文/有賀訓)

 
「樹脂製のシール材にしても耐久温度はせいぜい200℃で、それを大幅に上回る性能の新素材は今のところ開発されていない」

 原子炉圧力容器などの各部に使われている樹脂、ゴムの耐熱性は、現在も事故を起こした福島第一原発に使われていたものと同類であり、深刻な事故が発生した場合の安全性は向上されていないということで…

それでも原発を動かしますか?

…という話。

 ま、何かと問題視されているNHKですが、ワタシとしては?「是は是、非は非」というコト。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

「国家権力による弾圧に対しては、 犠牲者の思想的信条、 政治的見解の如何を問わず、 これを救援する。」

…というスローガンを掲げる「救援連絡センター」のHPに、「弾圧との闘い方」があったのでリンクを貼っておきますw。
 
弾圧との闘い 【1】
 
弾圧との闘い 【2】
 
弾圧との闘い 【3】
 
弾圧との闘い 【4】
 
 

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