最近、中国の歴史書に記された「倭人」に関する条項をまとめて読み直し、一文献を資料にするのではなく、いくつもの文献を比較検討することが重要なのだと思い知らされました。
現在も様々な文献に目を通している最中で、まだ確定的なことは何も言えないのですが、よく知られた『魏志倭人伝』にしても、自力で読み解いてみると一般的に言われている「邪馬台国」とは異なる姿が浮かび上がります。
つまり邪馬台国政権は楽浪郡=中国の支配下(傀儡)であったことが読み取れ、さらに…
…というコトは、卑弥呼の「血筋」が重んじられていたことを意味し、『晋書』にその「血筋」が記されています。
一般的には卑弥呼と公孫氏を切り離した解釈ですが、文脈からすると「之」は卑弥呼に被っているとしか思えず、したがって卑弥呼は公孫氏の「血縁」、もしくは「関係者」というのがワタシの見解であり、山形氏の説です。
ところで、『新撰姓氏録』に見られる常世連は「出自燕国王公孫淵也」とされ、常世岐姫を祀っています。
つまり、常世岐姫=卑弥呼(台与)とも推測され、邪馬台国と公孫氏の繋がりが補強されます。
また、皇極天皇の時代(644年)に、東国の大生部多という部民が「常世神」という神を祭祀する新興宗教を始めたそうですが、秦氏がこれを弾圧し、解散させられてしまいますw。
常世神 – Wikipedia
大生部多 – Wikipedia
さらに文献を読み込まなければ古代日本の姿は見えてきませんが、先の『魏志倭人伝』を再読した限りにおいても、邪馬台国よりも伊都国の方が強大な力を持っていたように受け取れます。
また、難升米、都市牛利らは魏から爵位を授かり、いわば楽浪郡直属となり、倭の国に権力の二重構造が生まれたことになります。
それ故え難升米は「檄」を発する権限を得て、狗奴国との紛争を招いた卑弥呼を退位させることができたと考えるのが妥当です。
いずれにせよ、さらに文献の比較を重ねないことには確かなことは言えません。
話は替わりますが、アメリカの大統領予備選挙でトランプ候補の集会に、リベラル派?のサンダース候補の支持者が抗議(妨害)に押しかけているようで、これって結果的には…
クリントン候補に利する
…ように思えてならないワケです。つまり「サンダース支持」を公言して過激な行動を取ることで、その「暴力性」がサンダース氏に投影されるように思え、支持者が減るのではないかと?
したがってサンダース氏は支持者に対して暴力的行為を慎むように明言し、暴力的な支持者との間に一本の線を引かないと、彼らに足を引っ張られることになりかねません。
トランプ氏に対しては各メディアが集中攻撃を仕掛けていますが、リベラルなサンダース氏を攻撃するのは難しいので、暴力的な支持者を使いイメージダウンさせるという手が考えられ、で、双方共倒れになれば…
クリントン候補に利する
…という話。
これはあらゆる場面に共通して言えることで、以前、国会前の反原発集会にて、「乱暴な言葉」でシュプレヒコールを繰り返している動画を目にし…
マズイな
…と。
「正しい暴力」というものは無く、行動にしても言動にしても、理性を以って臨まなければ、「ヘゲモニー戦」において「磐石の陣地」を獲得することは出来ません。
広い支持を集めるのは暴力ではなく、あくまでも理性であることを肝に銘じなければ、人は容易く「ナショナリズム」に囚われてしまうとG.オーウェルも言ってますw!
人間ナメんなよ!
でわっ!