憲法と皇室典範

皇室典範の改正手続きは法律と同じ
東京新聞 2016年7月14日 朝刊

 皇位継承の規則は憲法と皇室典範に定められている。憲法二条は「皇位は世襲」と規定。皇室典範は「天皇が崩じたとき」に父方に天皇を持つ男系の男子が即位すると明記し、終身天皇制の根拠になっている。生前退位や譲位は想定しておらず、実現するには皇室典範を改正しなければならない。改憲は必要ない

 憲法五条と典範は、天皇が未成年だったり、健康上の理由で執務を行えない場合は、皇太子や皇后らの皇族が「摂政(せっしょう)」となり、天皇の執務を代行できると定めている。しかし、生前の皇位継承は認めていない。

 旧憲法下では、大正天皇の病状悪化に伴い、皇太子だった昭和天皇が摂政を務めた。皇位を継いだのは大正天皇の崩御後だった。

 皇室典範は皇位継承や皇族の範囲など皇室関係の事項を定めた法律。現行典範は一九四七年に制定された。改正するには、一般の法律と同様に国会で審議し、可決、成立させる手続きを踏む

 二〇〇六年には当時の小泉政権が、女性・女系天皇を認めるべきだとの有識者会議の報告を踏まえ、皇室典範改正案の国会提出を目指したが、秋篠宮妃紀子さまの懐妊を受け、提出を見送った。長男悠仁さまの誕生後は、女性・女系天皇の容認を急ぐ機運はしぼんだ。 (新開浩)

 
 皇室典範の改正は皇室会議にかけなければなりません。皇室会議のメンバーは、内閣総理大臣、国務大臣1名、衆議院と参議院の議長と副議長の4名、最高裁判所の裁判長とその他の裁判官1名づつと、皇族2名を加えた総勢10名です。(皇室典範:第28条1項

 皇室会議を招集する権限は内閣総理大臣にありますが(皇室典範:第33条1項)、天皇が健康面の問題で国事を行なうことが不可能になり、摂政をおく必要が生じた場合などには、4名以上の国会議員の要求によりこれを召集することができます。

 摂政や皇嗣に関する問題の場合は、6名以上の会議出席を得たうえで3分の2以上の多数で決し、それ以外は過半数で決します。

 以上が基本的な皇室典範の改正手順ですが、今回の場合は天皇陛下が摂政をおくことを望んでいないので、上記の手順に当て嵌まらないワケです。

 天皇陛下としては、国事を摂政に委ねるというコトは、謂わば「家業(ファミリービジネス)」を家族以外に委託するようなもので、跡取りがいないのであればともかく、現在すでにいくつかの国事を代行している皇太子殿下に国事を任せる=譲位するのが一番理に適った選択であり、それは一般的にも十分に理解できます。

 要は、皇室典範の第4条にもう1項追加すればイイだけの話。
 

第四条
 天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。

 
 
…を…
 

第四条
1 天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。
2 天皇が高齢もしくは健康面の理由により、その国事に支障が生じる場合、皇嗣がすでに成年であれば、皇位を譲ることができる。

 
 
…と改正すればイイだけの話。なんか不都合があります?

 ただし先に述べたように、皇室会議を招集する権限は内閣総理大臣にあります。つまり皇室の一切は、時の内閣総理大臣の手に握られていると言っても過言ではありません。

 日本国憲法を尊重するお立場の天皇陛下としては、ご自分から働きかけることもできず、ワタシたち国民に協力を求めているワケです。

国民の理解を得られることを、切に願っています。

…と。わかります?

 ならば天皇陛下に代わり、国民世論によって政治家に働きかけるしかありません。ひょっとしたら、残された時間はそれほど長くないのかも?
 

<生前退位 こう考える> 小林よしのりさん
中日新聞 2016年8月7日 朝刊
 
◆ 「女性天皇」一緒に議論を

 現在の皇室典範には退位についての規定がありませんから、天皇陛下のご意向をかなえるためには典範の改正が必要になります。退位についてご自身で決めることすらできず、ご意向を示しただけで政治的発言ととらえられ、「憲法違反」と批判する人もいる。これ自体、とても異常なことです。典範にはもろもろの不備があり、改正の必要性は指摘されてきましたが、政治家はどうしても手をつけませんでした。わしに言わせれば政治の怠慢ですよ。

 今の皇太子さまは、すでに天皇陛下が即位した年齢を超えています。陛下ご自身が、日本の象徴としての天皇像をつくるためにかけたのと同じ時間を、皇太子さまに与えたいと思われるのは自然なことです。

 典範には天皇の長男を皇太子とする規定があり、天皇陛下が退位し皇太子さまが即位されると、次の皇太子が空位になります。皇位継承順位が一位となる秋篠宮さまは「天皇の子」ではないからです。

 「皇太弟にすれば良い」という人もいますが、秋篠宮さまは皇太子さまと五、六歳しか離れていない。ともに高齢になっていき、極短期間での御代替わりになる可能性だってある。このままでは次世代に祭祀(さいし)も引き継げなくなります。

 典範では、男系男子しか皇位継承が認められていません。皇太子ご夫妻に長女愛子さまがいらっしゃるのに、女だから皇太子にはなれないなんて変ではありませんか。わしは愛子さまが皇太子になるのが最も自然で良いと思います

 世界を見れば、英国のエリザベス女王にメイ首相、米国ではクリントン大統領候補、ドイツもメルケル首相と、女性が活躍している時代です。「男性の血脈こそが尊い」というばかばかしい男尊女卑の因習は、いいかげんやめるべきです。

 次の天皇になる皇太子に愛子さまがなられた段階で、日本はこれまでとまったく違う地平が開けると思いますよ。天皇は日本の象徴ですから、世界中に「女性の時代」をアピールできる。日本も「女性活躍社会」と言うなら、女性・女系天皇も認めるべきです。

 このまま男系男子しか認めなかったらどうなるか。男系に固執する一部勢力は「秋篠宮家の長男悠仁さまがいる」と言いますが、皇室に残る次世代の男子は悠仁さまお一人だけで、もし悠仁さまに男子が生まれてこなければ、そこで皇統断絶です。圧力が相当かかるでしょう。そんな環境に嫁いでくる女性がいるでしょうか。

 女性宮家の問題も早く決着をつけなければいけません。現行制度では、女性皇族は民間人の男性と結婚したら皇族を離れます。しかし、女性宮家が認められると、結婚した男性を皇族に招き入れることになります。結婚適齢期を迎える眞子さま、佳子さまのためにも、早く決めるべきです。いつまでも自分の将来がわからないなんて酷ですよ。

 生前退位だけでなく、女子への皇位継承、女性宮家の創設も一緒に考えるべきです。

 (聞き手・石井紀代美)

<女性宮家> 最近では旧民主党政権が2011年、安定的な皇位継承の維持を狙い、女性宮家の創設を含めた皇室典範改正の検討をスタート。保守派の識者らからは「女系天皇への道を開く」などの反対意見が出た。整理した論点を12年に公表し「女性宮家創設の検討を進めるべきだ」としたが、その後の政権交代で立ち消えになった。

<こばやし・よしのり> 1953年、福岡県生まれ。ギャグ漫画「おぼっちゃまくん」の作者。92年、雑誌で「ゴーマニズム宣言」の連載を始め、政治的、社会的な問題をテーマにするようになる。皇室に関する著作に「天皇論」「新天皇論」などがある。

 
 
 あいかわらずパープリン満開ですなw。確かに皇室典範の第1条では「男系の男子」が皇位を継承するとされていますが、第2条にドーして触れない(知らない)んですかね?第2条には次のように皇位の継承順序が記されています。
 

皇長子
皇長孫
その他の皇長子の子孫
皇次子及びその子孫
その他の皇子孫
皇兄弟及びその子孫
皇伯叔父及びその子孫

 
 これだけの皇位継承候補がいるのに、天皇陛下の直系にのみ拘るのは、それこそ女系天皇を否定する連中と頭の中は一緒。ワタシにはコレだけの皇位継承候補の中から「男子」が根絶するようには思えませんw

 もちろん、女性・女系天皇にしても否定するつもりはありません。ただし、くどいようですが以前「横文字」のプラカードに…

アメリカにかぶれてる!

…と批判していた同じ人間がですよ?今回は…

世界を見れば云々

…などと、「おそまつ君」のイヤミのように「世界かぶれ」しているその変わり身の早さ、底の浅wwwい知性にホンと…

情けなくなりますw!
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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