戦後はどこから?

 そもそも第二次世界大戦で日本が敗戦し、「ポツダム宣言」を受諾した時点で、天皇制は廃止されてもオカシクなかったワケです。
 

ポツダム宣言

第6項

 日本の人民を欺きかつ誤らせ世界征服に赴かせた、全ての時期における影響勢力及び権威・権力は排除されなければならない。従ってわれわれは、世界から無責任な軍国主義が駆逐されるまでは、平和、安全、正義の新秩序は実現不可能であると主張するものである。

 
 伊丹万作氏も「戦争責任者の問題」で書いていますが、日本国民を戦争へと向かわせたのは軍部だと言ったのは日本国民自身であり、その頂点に在ったのが天皇であるならば、「ポツダム宣言」の受諾により「天皇制」が廃止されたとしても文句はないハズでしょ?
 

さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。私の知つている範囲ではおれがだましたのだといつた人間はまだ一人もいない。

 
 つまり、だまされていたのに気づいた以上、天皇制の廃止を受け容れる用意があったというコトになります。

 「たら・れば」の話になり恐縮ですが、もし連合国(アメリカ)が天皇制を廃止していたら、おそらく国民はそれを受け容れていただろうとワタシには思えます。なにしろ…

長いものには巻かれろ。

…というのが、おおかたの日本人の国民性ですから(最近は少し違うようですが)。

 しかし連合国(アメリカ)は、占領統治の利便性を考え天皇制の存続を決めたワケで、いうなればワタシたちはパラレルワールド(多重世界)の分岐点において、現在の世界に進んだと言えます。

 もう一方の世界=天皇制が廃止された日本を想像したとき、イッタイどんな世界、どんな日本が想像できるか?ワタシ個人としは漠然と…「天皇」という「歴史のタブー」が払拭されたことで純粋に学術上の研究対象になり、日本の「真の歴史」…すなわち支配者と被支配者の歴史的関係が可視化され、それにより民主的な社会がより促進されるのではないか?と。

 これはあくまでワタシ個人の想像であり、現実の世界は「この世界」なワケですから、「この世界」で民主的な社会を促進するしかありません。それに「この世界」であっても、「歴史のタブー」を払拭することは不可能ではありません。一応?「言論の自由」は日本国憲法で保障されていますし、歴史的事件、痕跡の検証を重ね、御用学者が口を閉ざしているコトでも、インターネットを通して広く公開することはできます。
 

 
 例えば?吉野ヶ里遺跡ですが、多くの甕棺が物語るのは、吉野ヶ里遺跡の住民が中国の揚子江流域から移住した人たちだというコト。であれば、これは「日本の歴史」なのか?それとも「中国の歴史」になるのか?という疑問が生じます。

 南米に移住した日本人移民(日系人)を「日本の歴史」に書き加えるのか?それとも「ブラジルの歴史」に書き加えられるものなのか?と同じことで、日本のテレビ局が南米移民を取材するように、中国のテレビ局が吉野ヶ里遺跡に関して取材してもオカシクないでしょ?という話。
 


久・不・相・見・長・毋・相・忘
吉野ヶ里遺跡出土銅鏡

 
 日本人はハイブリット民族であると何度も書いて来ましたが、八切止夫氏のいう「源、平、藤、橘」の四姓(四民族)どころか、その倍の八民族が縄文時代の日本に上陸し、それぞれに州(国)を築いていたのではないか?と、『日本書紀』からも伺えます。
 

  • 及至産時、先以淡路洲爲胞、意所不快、故名之曰淡路洲。
  • 廼生大日本日本、此云耶麻騰
  • 下皆效此豐秋津洲
  • 次生伊豫二名洲
  • 次生筑紫洲
  • 次雙生億岐洲佐度洲、世人或有雙生者象此也。
  • 次生越洲
  • 次生大洲
  • 次生吉備子洲
  • 由是、始起大八洲國之號焉、卽對馬嶋壹岐嶋及處處小嶋、皆是潮沫凝成者矣、亦曰水沫凝而成也。

 
 
 日本に限らずどの国であれ、外来の支配者層と土着の被支配者層の二重構造は見られるもので(英国におけるアングロサクソン人とブリトン人とか)、そうした歴史の「負の面」をも自らのアイデンティティーとして抱きしめる精神的成長が、その国の「前進」にもつながると、ワタシとしては信じる次第です。はい。

 話を戻すと、ワタシたちは天皇制が廃止された「別な世界」を生きる可能性もあったワケですが、歴史の分岐点で「この世界」に進んでしまったのであれば、「この世界」を理解し、より良く生きるには…

「分岐点」をシッカリ認識する必要がある

…というのがワタシの持論であり、「後だしジャンケン」のような歴史観に振り回されず、その背景はどうあれ、検証を経た事実を積み重ねることで歴史の骨格が見えてくるでしょうし、これからの日本が、日本人が、どう進んだらイイのか?も、よりハッキリ見えてくるだろうという話。

 ワタシの独断と偏見でまとめると、歴史上の「天皇」は時の「体制」に常に利用され…正確に言うとその「権威」が利用されてきたワケですが、逆に言えば、その「権威」を利用する者たちが「天皇制」を支えてきたというコトでもあります。

 おそらくそれは現在も変わらず、退位したくても許されないなんて人権を侵害された境遇から今上天皇をお救いできるのは、まがりなりにも国民主権の世に生きるワタシたち国民が、陛下の願い…

「国民の理解を得られることを、切に願っています。」

…におこたえし、国民的世論によって現在および将来の皇室、皇族の方々に、「象徴」としてのお役目をご存分に果たしていただけるようにするのが…

真の愛国者

…と言えるのではなかろうかと?

 つまり今上天皇陛下を死ぬまで働かせようと縛り付けているのは、「天皇」の権威を公私にわたって利用しようとしている…

似非愛国者たちだ!

…と、ここに糾弾する次第です。はい。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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