権力は手段ではない、目的だ!

 『1984年』のなかで党幹部のオブライエンは…

「人はその権力を他の者に対してどのように行使するかわかるかね、ウィンストン?」

…と、愛情省に収監された主人公に質問します。それに対し主人公は…

「相手を苦しめることによって」

…と答えます。

 「抗うことのできない強制力」=「運命」というのがワタシの定義ですが、一般的に「運命」とは形而上=人知の及ばないものと考えられ、簡単に言うと…

「神の領域」

…に属するものであり、したがって「強大な権力」を持ち非支配層に「抗うことのできない強制力」を行使することすなわち、オブライエンの言うところの…

権力(神)の司祭

…だという理屈になるワケです。

 そして「抗うことのできない強制力」=「権力」の大きさを量るには、「相手を苦しめる」ことによってのみその実効性を確認できるワケです。イヤイヤながらも従わざるをえない…

奴隷的服従

…によって。

 つまるところ権力者は、非支配層を苦しめることで、己の「権力」が健在であることを確認しなければ安心できないという話で、「権力」は何かを成し遂げるための「手段」ではなく…

支配体制の頂点に位置する「目的地」

…であり、そこに到達することが「党」の原動力(モチベーション)
 

 

東京五輪の予算 ぜいたくはそぎ落とせ
東京新聞 2016年12月22日

 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックの大会予算は、最大一兆八千億円程度に上るという。開催まで三年半余り。大会組織委員会がようやく公表した試算である。ぜいたくは徹底的に削るべきだ。

 きのうの国際オリンピック委員会(IOC)と東京都、国との四者トップ級会合で、組織委が大会予算の大枠を示した。全体像をはっきりさせないまま準備を進めては、際限なく膨らみかねない。私たちはそう指摘してきた。

 招致時の予算は、七千三百億円余りだったはずである。だが、その二倍を優に超える数字が持ち出された。およそ納税者感覚から懸け離れている。

 開催経費がいくらかかるのかは、都民、国民の最大の関心事といえる。にもかかわらず、組織委と都、国の三者はこれまで水面下の協議に終始していた。ふたを開けたら、この膨張ぶりである。

 まずはその閉鎖的かつ排他的な姿勢を改めねば、都民、国民の不安と不信は拭えまい。開催都市のトップとして、小池百合子知事の責任は重く、指導力が問われる。

 大会予算のうち五千億円は、組織委がスポンサー契約や入場券販売などにより調達する民間資金で賄う。一兆円を上回る残りの経費は、都と国、競技会場のある地方自治体の公的資金に頼る構図だ。

 もしも、そのすべてを都民が支払うとすれば、赤ちゃんからお年寄りまで一人およそ十万円に上る。四人家族では、四十万円の出費を強いられる計算になる。

 年明けから本格化する負担割合の協議の場でも、殊に三者は素朴な市民感覚を銘記すべきだ。

 地方の開催地は、なし崩しに支出を求められることに神経をとがらせている。三者は負担枠組みを丁寧に説明して、理解と協力を得るほかない。責任の所在を明確にして透明性を保ち、一丸となってもっと経費を削減してほしい。

 バレーボール会場について、小池氏は既存の横浜アリーナ(横浜市)の利用を諦め、有明アリーナ(江東区)の新設を表明した。

 水泳、ボートとカヌー・スプリントを併せ、見直しを模索した三会場は、結果として現行計画通りの場所に整備される。四百億円余りの経費が圧縮される方向となったのは評価できる。

 大会後に有明アリーナの運営権を民間に売却し、一帯をスポーツや文化の新拠点として開発する構想を描く。都民につけを回さない知恵と工夫は歓迎するが、無駄な投資にならないか気がかりだ。

 
 東京オリンピックの招致が決まった時、すべてのメディアが…

「万歳!」

…していたのをワタシはよwく覚えています。東京新聞にしても然り。

 東京オリンピック招致活動はあの福島の原発事故を引き起こした大地震の後も続けられ、被災地の状況を鑑みれば…

オリンピックより被災地の復興が優先ダロw!

…と、ワタシはオリンピック招致には反対でしたが…

オリンピックで被災地を勇気づける!

…らしいアスリートや関連機関の大合唱で、「善意に満ちた」東京オリンピックの開催が決定した次第。しかし…

「蓋を開けてみれば」

…というグダグダの展開は予想していたとはいえ、そのあまりの醜悪さに…

嘔吐!嘔吐!嘔吐!
 

「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。」

『戦争責任者の問題』 – 伊丹万作

 
また、だまされちゃいました…orz
 


オ・ヒ・ト・ヨ・シ

 

曰く、党が自らの目的のために権力を得ようとすることはない。ただ大衆の幸福を思ってのことなのだ。

曰く、権力を得ようとするのは大衆が脆弱で、自由に耐えることも真実に向きあうこともできない臆病な生き物であり、彼らより強い者によって支配され体系的に騙されなければならないからなのだ。

曰く、人類の選択は自由と幸福との間にある。そして人類の大多数にとっては幸福の方が重要なのだ。

曰く、党は弱者の永遠の守護者であり、他者の幸福のために自らの幸福を犠牲にしながら善を招き寄せようと邪悪をおこなう献身的な集団なのだ。

『1984年』 – ジョージ・オーウェル

 
 「自由」を享受するための大前提は「生きている」ことです。死んでしまったら「自由」もヘッタクレもありません。そして生きるうえでの衣食住が満たされた状態を人は「幸福」と認識しますが、単に衣食住が満たされた状態に満足するだけであれば、飼育小屋で飼われている家畜と何ら変わりません。人間が人間足るには「創造性」が発揮される必要があります。

 「創造性」=何かを創りたいという欲求=「人間性」であり、かつ、人間の進歩を促してきたワケであって、「人間回帰」とは「生」に立脚した「創造性」の解放だという話。
 

 
 「創造性」はすべて人が備えているもので、決して一部のエリート(権力者)の独占的な権利(自由)ではありませんw。たとえ今は「不自由」でも…

「自由」を手にするまで辛抱強く闘い続けるしかない

…というコト。
 

「辺野古」最高裁判決 地方の意思は度外視か
中国新聞アルファ コラム 2016/12/21

 「憲法の番人」の代名詞に自ら泥を塗ったのではないか。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、埋め立て承認を取り消した沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事を国が訴えた訴訟の上告審判決できのう、最高裁は知事の上告を退け、県の敗訴が確定した。

 辺野古移設に反対する沖縄の意思は、度重なる選挙で示されてきた。にもかかわらず、民意を無視するような政府の対応を司法が追認したといえる。あまりに不条理といえよう。

 司法判断が初めて確定したものの、問題は片付かない。翁長知事は「あらゆる手段で新基地建設を阻止する」と、今後も対抗策を取る考えを示している。政府が移設へと突き進めば、溝が一層深まるのは間違いない。

 訴訟の争点は、翁長知事が辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消したことの適否だった。最高裁は、9月の福岡高裁那覇支部の判決内容をほぼ維持。「仲井真弘多(なかいま・ひろかず)前知事の埋め立て承認に不合理な点はない」と認定し、取り消した翁長知事の対応を違法と結論付けた。

 さらに、国が地方自治体に対し、是正を指示することも適法と認めた。

 1999年の地方自治法改正で、国と地方の関係は「上下・主従」から「対等・協力」へと転換した。対等になった国と地方が争う訴訟で、最高裁が判断を示す初めてのケースとして注目されていた。

 しかし、憲法が保障する地方自治の権能を巡り、沖縄県が「民意に反する新基地建設の強行は違憲」とした訴えについては、審理の対象としなかった。最高裁が具体的な判断を示すことなく門前払いとした対応は、地方自治の軽視と受け止められても仕方ないだろう。

 また、高裁判決は、移設先は「辺野古が唯一」とし、米軍基地を沖縄に置く「地理的優位性」も認める異例の内容だった。司法の公平性を欠いていると批判され、最高裁での見直しは不可避と指摘されていたものの、今回の判断では、ひと言も触れなかった。

 これでは、安全保障や外交に関わる問題で、地方自治体の意思を無視することが許される解釈がまかり通ってしまうのではないだろうか。

 翁長知事も、「国と地方を対等・協力の関係とした地方自治法の視点が欠落した判断だ」と最高裁を批判した。今後、地方と国の関係に及ぼす影響が懸念される。

 沖縄で22日に式典が行われる本島北部の米軍訓練場の返還も、政府は「沖縄復帰後、最大の返還」と負担軽減を強調している。しかし、返還条件として集落を囲むように建設されたヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)では、重大事故を起こしたばかりの垂直離着陸輸送機のオスプレイが運用される。

 事実上は米軍基地の機能強化と言うべきで、一連の動きは民意を踏みにじるものと言わざるを得ない。地元の理解なしには基地はあり得ない。政府には、対話の糸口を探る姿勢が求められる。

 本土でも今後、原発の再稼働などの問題で、地方の民意と国の論理とが真っ向からぶつかり、司法の場で争うケースが予想される。沖縄を孤立させるわけにはいかない

 
 ところで昨夜、ついつい「やりすぎ都市伝説」に見入ってしまったワケですが、トランスヒューマンだの、火星移住だの、氷河期の再来だのといった「独創的」な話をまとめると…

世界はこんなスゲwやつらに支配されているんだw!

…という結論になり、そこで…

「支配に抗え!」

…という話になるのか?というとそうではなく、逆に支配層の強大さを誇示することで、恐怖や諦観の意識を視聴者にインプットしているに過ぎません。よって、人間を「飼育小屋」に押し込めようとする「支配層側」のスタンスに立っているかのように感じましたw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

NATO主任監察官、射殺される
sputnik 2016年12月22日 23:52(アップデート 2016年12月23日 00:06)
 

 
ベルギーの町アンダンヌで、NATOの監査長イブ・シャンデロン氏の遺体が発見された。シャンデロン氏の遺体が発見されたのは職場から140キロ、居住地の町レンスから100キロの地点。

また、遺体のそばで未登録の銃が発見され、その銃により頭部が撃たれたと見られている。

西側メディアの情報によると、シャンデロン氏は特に、テロリズムへの反資金調達問題に取り組んでいた。氏の周りの人は、氏が最近「奇妙な電話」を受けていたことを語った。