「邪馬台国」は存在しなかった 7

 サクサクと『野馬台詩』(以後は『詩』)の左半分の解釈を続けますw。
 

 

左半分

白龍游失水
白龍游びて水を失い

窘急寄故城
ひっぱくして故城に身を寄せる

黄鷄代人食
黄鶏が人に代わりて禄を食み

黑鼠喰牛腸
黒鼠が牛腸を喰らう

丹水流盡後
丹水の流れが尽きた後

天命在三公
天命は三公に移り

百王流畢竭
百王の流れは途絶え

猿犬稱英雄
猿や犬が英雄を自称す

星流飛野外
野外を星が流れ飛び

鐘鼓喧國中
鐘鼓が国中に喧しく響く

靑丘與赤土
青丘と赤土は

茫茫遂爲空
どこまでも広がり遂には空と為す

 
 「白龍」は天上界の天帝に仕えると考えられているので、右半分に書かれた天子に仕える「君臣」と同じ意味であり、游びて=油断して勢いが衰えた「邪馬台国連合」は、「故城」に身を寄せる=大陸系の異民族の取り込みを図るワケですが、それが不本意であることは「黄鷄」「黒鼠」といった中華的蔑視から明らか。

 「丹水(黄河)」の流れが途絶える=「周」の系統の断絶であり、「邪馬台国連合」は異民族に乗っ取られて猿や犬(夷狄)が英雄を自称するようになったと嘆き、世は乱れて「邪馬台国連合」そのものも消滅した(空に帰した)と『詩』は結びます。
 


周の都「鎬京」

 
 以上がワタシの解釈で、『詩』は予言書ではなく歴史解説書であるというのが結論であり、全体としては「中国目線」ですが「呉(姫氏)」に足場を置いていると言えます。

 そこで『詩』を解読したとされる吉備真備ですが、出身氏族の吉備氏は朝廷と関係が深いようです。
 
吉備氏 – Wikipedia
 
吉備国 – Wikipedia
 
 また吉備地方は稲作が伝来した時期が九州地方と同じくらいに古く、すなわち九州の「邪馬台国連合」と同系統の人々=呉の後裔と考えられ、であるならば吉備真備もその流れを汲むひとりでありことから、『詩』は吉備真備によって詠まれたと考えても不自然ではありません。
 


「日本人の起源」 – 第2部 縄文稲作の究明

 
八女 (ヤメ)と 矢部(ヤベ)
久留米地名研究会 永井正範
 
 「野馬」は「陽炎(かげろう)」を意味するそうですが、英国連邦のように君主を国外に戴くのは、「実体」のない「陽炎」のようなものだと『三国志』の作者である陳壽は考え、「陽炎台」⇒「野馬台」⇒「邪馬台」と名づけたのかも知れませんし、だとすれば吉備真備はそれを本来の意味に近づけたという話。

 『詩』の内容と他の史書との比較検討、および対応する歴史的出来事の確認作業にこれから取り掛かることにしますw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 

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