イギリスの独り勝ち

 NHKの「クローズアップ現代+」金正男暗殺事件を放送しましたが、規定路線?の北朝鮮がヤったという結論のよう。

 また、民放各社のワイドショーも同じ論陣を張り昼夜を分かたず報道していますが、ワタシにはどうも「腑に落ちない」コトだらけ。

 まず何より、事件が起きたのがマレーシアなのが引っかかります。入国VISAを免除するほどマレーシアに対して北朝鮮は友好的なのに…

数少ない友好国を失うような真似を北朝鮮がするか?

…という点。
 
朝鮮民主主義人民共和国の国際関係 – Wikipedia
 
 現在北朝鮮と正式に国交があり大使館を置いている主要国はイギリスドイツスウェーデンポーランドなど。

 で、北朝鮮に大きな影響力がある西側の筆頭はイギリスでしょ?金正男氏の息子もイギリス留学する予定だったとか?そして事件が起きたマレーシアはイギリス連邦加盟国のひとつ。
 
イギリス連邦 – Wikipedia
 
 過去イギリスの植民地だったインド、パキスタン、バングラディシュ、スリランカ、マレーシア、シンガポール、ブルネイといったアジア諸国のほかにカナダ、オーストラリアも加盟国で、53ヶ国によって構成されています。

 ちなみにイギリスのEU脱退=BREXITが騒がれていますが、当のイギリスにしてみればイギリス連邦のほうがEUよりメリットがあるワケで、欧州の一員としてのしがらみでEUに付き合っているのかも知れませんw。

 世界を「覇権争い」の舞台と考えると、旧植民地を尽く取り込んでいるイギリスは「覇権」を維持し続けているコトになります。

 翻って、「独立戦争」を経てイギリスの覇権を脱し建国されたアメリカはイギリスにとって「不都合な存在」であり、「南北戦争」もイギリスの覇権を取り戻すために企てられたという話(「ユダヤの告白」より)。

 「南北戦争」は反植民地主義=奴隷解放を掲げる「北軍」の勝利で終わったワケですが、「民主党」というイギリスの傀儡政党を使ってアメリカをコントロール(自由主義貿易の推進)してきたというのに…

トランプ大統領の登場

…で「待った!」がかけられた格好になり、危機感を募らせているのではないかと?

 過去に暗殺もしくは暗殺の標的にされたアメリカ合州国大統領はその多くが「共和党」に属し、「民主党」でありながら暗殺されたケネディ大統領(F.D.Rも?)はレアなケース。

 中東に目を向けると、イスラエルはイギリスの肝入りで建国された国ですが同時にイギリスからの自立を望んでいた時期もあったようで、カーター政権時代にはアメリカに接近して中東戦争の収束を模索します。
 

サダト – 世界史の窓
 
イスラエルとの和平

 その上で1977年11月、アラブ首脳としては初めてイスラエルを訪問、ベギン首相と直接交渉に入った。これはイスラエルの存在を認めた上で、占領地の回復を認めさせようと言う現実的な政策であり、中東情勢を大きく転換させることとなった。翌78年9月、アメリカ大統領カーターの仲介でイスラエルのベギン首相との間でキャンプ=デービッド合意に到達し、さらに1979年3月26日、エジプト=イスラエル平和条約を締結した。この功績でベギンとともにノーベル平和賞を受賞した。
 
サダト暗殺の背景

 サダト大統領はナセルの後継者として、当初はアラブ盟主として反イスラエル、反アメリカ政策を継承し、1973年には第4次中東戦争での緒戦の勝利を勝ち取った。しかし一転してイスラエルとの和平策に転じ、79年にエジプト=イスラエル平和条約を締結、またアメリカとの経済協力も強くした。これはアラブ諸国、および国内のイスラーム過激派に大きな反発を呼び起こし、サダトは「裏切り者」と名指しされた。しかし、サダトはアメリカ資本によるエジプト経済テコ入れを推進し、反対派を除き、一族を重用するなど独裁色を強めた。
 
暗殺犯人の背後

 サダトを狙撃したのはその親衛隊員であった。彼はイスラーム原理主義集団であるムスリーム同胞団の系列に所属していたが、なぜ原理主義者が親衛隊になれたのだろうか。それについては、サダトはナセル色を一掃し、社会主義勢力を押さえつけるため、ナセル時代には排除されていたイスラーム原理主義勢力を懐柔しようとして、親衛隊に登用したのだといわれている。その兵士によって銃撃されてしまったのは皮肉であった。
 
後継者ムバラク

 その後継者ムバラクもサダト路線を継承し、現実的な経済発展を進めながら、1981年に発令された非常事態宣言をそのまま継続し、原理主義など反体制運動をきびしく取り締まることとなった。

 
 「ムスリム同胞団」はイギリス情報部によって創設された組織「ユダヤの告白」より)であり、おそらくエジプトとイスラエルの和平はイギリスの意にそぐわなかったというコト。
 

 
 カーター大統領もイギリスに疎んじられたのか?「ビリー・ゲート事件」が発覚しその政治生命を断たれます。
 
大統領歴代研究 第39代アメリカ大統領ジミー・カーター
 
 カーターが排除されるとイスラエルは再びイギリスの覇権の下に戻るワケですが、それをどうもトランプ大統領は引き抜こうとしているらしく、大統領就任後の親イスラエル発言はそのためのリップサービスではないかと?

 というのも、シリアの現状を好転させるにはイスラエルを味方につけるのが得策であり、それを快く思わないイギリスとしてはアラブ寄りの北朝鮮の関係者=金正男氏を暗殺することでイスラエルを牽制し、その意を受けたイスラエルは早速…
 

イスラエル軍機がシリア政府軍の陣地に空爆
sputnik 2017年02月22日 15:33(アップデート 2017年02月22日 19:39)

イスラエル軍機がレバノンとの国境近くにあるシリア政府軍の陣地に空爆。シリア政府軍内の消息筋がスプートニクに明かした。

TV「アルスマリヤ」の報道によれば、イスラエル軍機は今朝、レバノンのバアリベク市上空で確認された後、リビア空域の側からシリア領へ向かって空爆を行った。

空爆作戦の標的はレバノンのシーア派イスラム主義政治・武装組織「ヒズボラ」の部隊ではないかとされている。

 
…とも受け取れるワケですw。

 いずれにしても最近のマレーシアはミャンマーの「ロヒンギャ」問題にASEAN以外の場で言及したりして、ナンか?挙動不審な行動が見られるワケですが、もしマレーシアとイギリスが今回の暗殺事件で連携していたとして、北朝鮮を孤立化させることで利を得る国があるとしたら…

十中八九イギリスでしょ?

 ひとつだけ確かなことは…

バラバラに見える出来事が、実は複雑に絡み合っている

…というコトで、イギリスを軸に据えることですべてがひとつに繋がって見えるようになるという話w。

 ま、あくまでワタシの妄想ですがw。

シリアに平和を!アラブに平和を!
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

 イギリスの新聞も「北朝鮮犯行説」を既成事実化したいようで、只今「情報戦」の真っ最中w
 

正男氏殺害「2等書記官が画策」 英紙、北朝鮮大使館に潜伏か
東京新聞 2017年2月23日 09時06分

 【クアラルンプール共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、英有力紙デーリー・テレグラフ(電子版)は23日までに、マレーシア警察が聴取を求めている北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官(44)について、事件を画策した主導的人物だったと報じた。複数の治安当局者の話としている。

 マレーシア紙、東方日報(電子版)によると、書記官は、同じく聴取を求められた北朝鮮国営、高麗航空のキム・ウクイル職員(37)と共に、事件のあった13日以降、クアラルンプールの北朝鮮大使館に潜伏。聴取を避けるため、かくまわれているとみられる。
 

在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官(マレーシア警察提供・共同)

 
 外信を垂れ流すしか能のない日本のマスコミは言わずもがなw!
 
 

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