「ハロウィン」についての私的考察

“あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、それでもあなたは、それをやらなければならない。”

“それはあなたが世界を変えるためではなく、あなた自身が世界によって変えられないようにするためだ。”

マハトマ・ガンディー


 
 今年も一部で盛り上がったハロウィンですが、周知のように本来ハロウィンの主役は子供。イイ年したオトナがコスプレして舞い上がっているのを見ると…

なんだかナw?

…と腰が引けてしまうワ・タ・シ。

 で、たまたまハロウィンについて書かれた記事を読んで考えた次第。
 
地下に戻ったままの善と悪の精霊たち : かつて子どもと大人の戦争だったハロウィンはアメリカ当局と企業が発明したプロパガンダ語で丸く収まることに。その連語は「トリック・オア・トリート」
In Deep 2017/10/31
 
 記事によるとケルト人の秋の収穫祭(サムへイン)がハロウィンのルーツで、農作物の収穫が終わると地面の中から善悪入り乱れて「妖精」が地上に現われるのだとか。

 「収穫の後」というのがミソで、収穫さえ無事に終われば後はどうなってもイイという農民の切実な気持ちが伺えます。逆に言えば…

収穫が終わるまでは無事でありますように!

…という願いの裏返しw。

 日本の「秋祭り」だとほとんどが「感謝」を捧げる祭りになるワケですが、ケルト人の場合は「災難」を受け容れるという…

ギブ・アンド・テイク

…の関係が「神」との間にあったと考えられ、ジッサイ彼らの土着宗教であるドルイド教は…

生贄

…を捧げたことでも知られていますw。
 

ウィッカーマン [DVD]

 
 つ・ま・り、ハロウィンは基本的に「不幸の祭り」の意味合いが強く、一時的に災難を背負い込むことで収穫の確約を取る神との契約のようなもの。

 そこで、なぜ子供が主役になったのか?を考えるに、昔は乳幼児(子供)の死亡率が高く、生き残った子供=オトナたちにはかつて生活を共にした…

幼くして死んでしまった身内、友人

…に対してある種の…

生き残った者の後ろめたさ

…が心の片隅にあり、その「贖罪」としてハロウィンで、妖精=幼くして死んだ者の魂が地上に現われるという物語りを設定したのではないか?という話。
 

 
 したがって、「滝行」のような「苦行」が本来のハロウィンの姿であり、苦行により「禊(みそぎ)」を済ませることで「生き残った負い目」に決着をつけていたのではないか?というのがワタシの持論。
 

 
 考えてみれば、いま生きている人の命は誰かしら、何かしらの「命(犠牲)」の上に成り立っているワケで、ザックリ言うと家畜を殺し、それを食べ…

生き残っている

…ワケであって、きっと昔の人は現代人よりずっとそのコトに対して「自覚的」であったが故に「贖罪の祭り」を必要としたワケで、言い方を替えると…

「生命」に対して謙虚であった

…というコトでもあり、その痕跡がドルイド教や日本古来の「八百万の神々」という宗教観に残されているワケです。はい。
 

 
 そしてその「生命に対する謙虚さ」を現代人は失ってしまったが故に、今騒がれているような猟奇的殺人事件が起きたり、また…

自殺志願者

…が後を絶たない社会になってしまったのではないか?という話。

 「戦争」にしても然り。勝ったにせよ負けたにせよ多くの人が死ぬのが戦争であり、運良く生き残った者たちは死んでいった者たちにどう報いるのか?

今度は勝つ(負けない)ぞw!

…と意気込んで再び戦争(紛争)を繰り返したトコロで、戦死した犠牲者の魂が救われるとは思えませんw。死んだ者の魂を救う方法があるとしたら、死んだ者に永遠の命を与えるしかありません。すなわち…

死んだ者のことを忘れない

…という行為のみが死者に対する唯一の「贖罪」であり(お彼岸の墓参りのように)、それにより…

同じ過ち(戦争)を繰り返さない

…と決意するのが「生命に対する謙虚さ」に他なりません。そして…

日本人は「生命に対する謙虚さ」をまだ失ってはいない!

…と信じたいですw。
 

首相、改憲に向け協議呼びかけへ 第4次安倍内閣発足
朝日デジタル 2017年11月2日00時37分


第4次安倍内閣が発足し、記者会見する安倍晋三首相=1日午後9時11分、首相官邸、岩下毅撮影

 自民党の安倍晋三総裁は1日召集の第195回国会(特別国会)で第98代首相に選出され、全閣僚を再任して第4次安倍内閣を発足させた。首相は夜に記者会見して、憲法改正に向け与野党協議を呼びかける方針を表明。来秋の総裁選での3選をにらみつつ党内議論を進め、発議に向けた動きを加速させたい考えだ。特別国会の会期は12月9日までの39日間。

 首相は記者会見で憲法改正について「(衆参両院の)憲法審査会に各党が改正案を持ち寄って、建設的な議論をしていくことが大切だ」と強調。「与野党に関わらず幅広い合意を形成するよう努力を重ね、国民的な理解を得られるようにしていきたい」と述べた。

(後略)

 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

命の寂しさ
愛媛新聞コラム【地軸】 2017年11月4日(土) – より

 「ああ、あの命、要らんならくれんかなあ…」。数年前に取材した男性は、命を粗末にするやりきれないニュースを見て、余命いくばくもないがん闘病中の妻に語りかけていた。黙って涙する妻の背中を昨日のことのように思い出す▲

 「生きていても意味がない」。神奈川県座間市の事件で、27歳の男はこう漏らしていたという。自らを「要らない命」と卑下した果てに、9人もの命を次々奪ったのだろうか。強い憤りと救いのない悲しみに胸がふさがる▲

 狙われたのは、ツイッターに自殺願望を記した女性。名も知らぬ相手に発した、か細いSOSが切ない。それでも「誰かと一緒に死にたい」とは、きっと「誰かと一緒に生きたい」の裏返し。その思いをくみ、支えてくれる誰かに出会えていたらと悔やまれる▲

 多くのがん患者や家族も「一緒に生きたい」との思いを胸に、懸命に日々の命をつないでいる。もう少し頑張れば、新たな薬や治療が生まれるかも―そんな希望を支えに、一日千秋の思いで対策の進展を待ち望みながら▲

 だが、国の第3期がん対策推進基本計画は、当初7月の予定が遅れに遅れ、先月24日にやっと閣議決定された。理由は「受動喫煙ゼロ」目標を嫌がった自民党の抵抗。大義なき衆院選でさらに遅れた。政治家の都合優先、誰のための対策かも忘れられたよう▲

 命の寂しさを一人で抱え込まずに済む社会が、いつか来るように。諦めず、願い続ける。