二重思考の実例

“あなたの行う行動がほとんど無意味だとしても、それでもあなたは、それをやらなければならない。”

“それはあなたが世界を変えるためではなく、あなた自身が世界によって変えられないようにするためだ。”

マハトマ・ガンディー


 
 飯山一郎氏のブログに、「天皇陛下は原発事故を過去のことと認識されている」と書かれていたので…

マジか?

…と、会見の全文を確認した次第。
 

天皇陛下お誕生日に際し(平成29年)
会見年月日:平成29年12月20日
会見場所:宮殿 石橋の間

宮内記者会代表質問
この1年,天皇陛下はベトナムへの公式訪問や九州北部豪雨の被災地お見舞い,鹿児島県の離島3島訪問など,国内外でさまざまなお務めを果たされました。6月には「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立し,9月には初孫の眞子さまのご婚約が内定しました。この1年を振り返りながら,退位の日までのお過ごしについてのお考えをお聞かせください。
 
 
天皇陛下
今年2月末から3月初旬にかけて,皇后と共にベトナムを訪問しました。我が国とベトナムとの関係は,近年急速に進み,国家主席始め多くのベトナムの要人が我が国を訪れていますが,私たちがベトナムを訪問するのは,初めてのことでした。ベトナムでは,現在の国家主席御夫妻を始め,4人の指導者に丁重に迎えられ,また,多くのベトナム国民から温かい歓迎を受けました。両国間の緊密な関係に深く思いを致しました。ハノイにおいて,先の大戦の終了後もベトナムに残り,ベトナム人と共にフランスからの独立戦争を戦った,かなりの数の日本兵が現地で生活を営んだ家族の人たちに会う機会もありました。こうした日本兵たちは,ベトナムの独立後,勧告により帰国を余儀なくされ,残されたベトナム人の家族は,幾多の苦労を重ねました。そうした中,これらベトナム人の家族と,帰国した元残留日本兵たちが,その後日本で築いた幾組かの家族との間に,理解ある交流が長く続いてきていることを聞き,深く感慨を覚えました。

ハノイ訪問ののちに古都であるフエを訪問しましたが,ベトナム独立運動の先駆者で,日本の支援を求めて我が国に滞在した時期もあるファン・ボイ・チャウの記念館も訪れました。ここでも日本とベトナムとの様々な交流の歴史に触れることとなりました。今後とも両国の友好関係が一層進展していくことを願っています。

ベトナム訪問ののちにタイを訪問し,昨年10月に崩御になったプミポン国王との長い交流の日々を懐かしく思い出しながら,最後のお別れをいたしました。

今年も残念なことに,幾つもの自然災害が起こりました。特に7月には九州北部がまれに見る豪雨に見舞われ,多くの人命が失われるなど,大きな被害を受けました。10月に福岡県朝倉市と大分県日田市をお見舞いに訪れましたが,朝倉市に向かう車中から見た災害の大きさは,自然の力の恐ろしさを改めて感じさせるものでした。被害に遭った人々が深い悲しみの中にありながら,皆で協力して懸命に復興に取り組んでいることを,心強く思いました。

また,11月には鹿児島県屋久島を訪れ,その西方12キロに浮かぶ口永良部島で,2年半余り前に起きた火山噴火によって屋久島への全島避難を余儀なくされた人々をお見舞いしました。噴火に先立ち避難訓練を行っていたこともあって,幸い速やかに全島民が無事に屋久島に避難したと聞きました。屋久島の人々の助けを得て避難生活を送り,今は多くの人が口永良部島に戻り,復興に取り組みながら元の生活に戻りつつあることを,うれしく思います。

我が国は豊かな自然に恵まれていますが,同時に自然災害の脅威に晒されており,こうした事態に備え,また,不幸にして災害が起こった時,人々が助け合うことがどれほど重要かということに,思いを深くしました。

この11月の屋久島訪問に続けて,沖永良部島と与論島を初めて訪問しました。これは,平成24年2月に一度計画されながら,私の心臓バイパス手術のために見送られたものです。島の美しい自然に触れるとともに,島の人々が,それぞれの伝統を育み,その自然をいかして生活を送っている姿を,頼もしく思いました。

今年,宗像・沖ノ島と関連遺産群がユネスコの世界遺産に登録されたことは,喜ばしいことでした。10月に福岡県で行われた「全国豊かな海づくり大会」に出席する機会に宗像大社を参拝し,4世紀から9世紀にかけて沖ノ島に奉献された宝物(ほうもつ)を見ました。沖ノ島は,我が国と朝鮮半島との間に位置し,航海の安全と交流の成就を祈る祭祀がそこで行われ,これらの宝物は,その際に奉献されたとのことでした。

また,それに先立つ9月に埼玉県日高市にある高麗神社を参拝しました。今から約1300年前に,高句麗からの渡来人がこの地に住み,建てられた神社です。多くの人に迎えられ,我が国と東アジアとの長い交流の歴史に思いを致しました。

私たちの初孫である,秋篠宮家の長女眞子と小室圭さんとの婚約が9月に内定し,来年11月に結婚いたします。大変喜ばしく,二人の幸せを願っています。

この度,再来年4月末に期日が決定した私の譲位については,これまで多くの人々が各々の立場で考え,努力してきてくれたことを,心から感謝しています。残された日々,象徴としての務めを果たしながら,次の時代への継承に向けた準備を,関係する人々と共に行っていきたいと思います。

今年も残すところ僅かとなりましたが,来る年が国民皆にとって良い年となるよう願っています。

 
 ん?「原発事故は過去のこと」なんて、ひと言も述べられていないんですケド?よしんば飯山氏が書いているように…

「台風や豪雨により被害を受けた地域の人々,また東日本大震災など過去の災害により,いまだ不自由な生活を送っている人々のことを深く案じています」

…と述べられていたとしても、「東日本大震災など過去の災害」…で区切るのは不当であり、「過去の災害により,いまだ不自由な生活を送っている人々」…に陛下がお心を痛めているのは明白。そしてそのココロは…

原発事故はいまだに収束していない

…という暗喩。

 ま、「A」だったものが「B」へと、脳内でどう変換されるかは個人的嗜好によるのでしょうが、真逆に言葉を解釈するなんて、まるで『1984年』の重要なテーマのひとつ…

二重思考

…を実践しているみたいw!

 ちなみに、マスコミもこうした「ミスリード」=誘導をするというコトを、心得ておいたほうが無難ですw。

 ワタシには天皇陛下のお言葉から「自然に対する畏敬の念」が伺えますし、それはウラを返せば、自然に対し傲慢になっている「原発」への批判的な心情を察することができます。また、近隣諸国とは「対立」するのではなく、「交流」することで次の時代も日本の平和を堅持したいという願いが感じられますw。
 
 
 
 

人間ナメんなよ!

でわっ!

 
 
追記:

高まる意識、進まぬ帰還 福島事故後 電力ピーク使用15%減
東京新聞 2017年12月25日 07時02分

 全国十地域の電力会社で今夏、年間で最も電力使用の多いピーク時の使用量が、東京電力福島第一原発事故前の二〇一〇年夏に比べて約15%減ったことが分かった。減少幅は原発二十六基分に相当する。家庭や企業に発光ダイオード(LED)照明など省エネ技術が広く普及したことが大きい。東京電力や中部電力の管内では「原発ゼロ」で今夏を乗り切った。 (酒井健)

 経済産業省の認可法人「電力広域的運営推進機関」が十月にまとめた報告書によると、全国の今夏の電力需要のピークは八月二十四日午後二~三時の間で、使用量は一億五千五百五十四万キロワットと、原発事故後で最も少なかった。全国の電力会社の供給余力を示す「予備率」も13・9%と最低必要とされる3%をはるかに上回った。

 電力会社別で減少幅を原発の基数で換算すると、十社のうち最も需要が大きい東電管内では原発八基分、中部電力が二基分、関西電力が五基分減った。政府は一一年夏から、七~九月の「節電要請」を家庭や企業に求めていたが、一六年夏と今夏は見送った。

 今夏に稼働した原発は九州電力と四国電力、関西電力の計五基。こうした電力会社の管内でも電力需要は低下しており、太陽光発電などの増加で原発がなくても乗り切れる可能性がある。

 資源エネルギー庁は「(需要の低下は)家庭や企業で節電意識が定着し、省エネ技術も進んだ結果だろう」とみる。

<ピーク時の電力使用量> 電気は大量にためておくことができないため、電力会社は1年で最も需要が高くなる時に対応できるように、発電施設を整備し、供給計画を立てる。ピークの数値が出る季節は、北海道電力管内では暖房が必要な冬になるが、東京電力管内や全国平均ではエアコンの冷房を多用する夏になる。

◆ 双葉郡に救済特例法案 人口9割減で選挙区消滅も

 東京電力福島第一原発事故で住民が避難を余儀なくされた福島県双葉郡は、二〇一九年の県議選で、選挙区が消滅する危機に陥っている。実際に住んでいる人を調べる国勢調査で、一五年の人口が一〇年調査に比べて九割も減少したことが理由だ。このままでは被災者の声が県政運営に反映できなくなるとして、福島県議会は与野党に対応を要望。自民党は議員立法で双葉郡の定数を維持する特例法案をまとめた。公明党や野党に賛同を求め、来年の通常国会で成立を目指す。

 双葉郡の八町村は一〇年の国勢調査で人口の合計が七万二千八百二十二人だった。しかし、一一年の東日本大震災と原発事故の影響で、一五年の国勢調査では八町村の人口は十分の一の七千三百三十三人に激減した。福島第一原発が立地する大熊、双葉両町と、富岡町、浪江町は、高い放射線量で「帰還困難区域」などに指定された地域があっただけに人口はゼロだった。

 県議選の選挙区定数は公職選挙法の規定で、直近の国勢調査の人口に基づき決まる。双葉郡選挙区は一九年の県議選で定数が現在の二から「ゼロ」になる。その場合は隣接する選挙区と自動的に「合区」される。福島県議会は五月、選挙区を維持する特例措置を与野党に要請した。

 双葉郡には住民票を地元に残し県内外に避難した住民が多い。住民基本台帳に基づく選挙人名簿登録者数は約五万五千人。この住民は県議選双葉郡選挙区に投票できる。特例法案には選挙区の定数を決める場合、一〇年調査の人口を基本に、住民基本台帳人口なども加味して計算できるようにする内容を盛り込んだ。法案をとりまとめた自民党の谷公一・元復興副大臣は「このままでは双葉郡を代表する県議がいなくなる。党派を超えて要望に応えたい」と話した。 (中根政人)

 
 

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